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【日本】NEDOと大崎クールジェン、革新的IGCC/IGFC石炭火力発電実証第2段階実験開始。但しガス火力にも及ばず

 電源開発(Jパワー)と中国電力の折半合弁会社大崎クールジェンは12月26日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で進めている石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とCO2分離・回収技術を組み合わせた革新的な低炭素石炭火力発電の実証事業で、第2段階となるCO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電(CO2分離・回収型酸素吹IGCC)の実証試験を12月25日に開始したと発表した。

 同事業では、商用発電プラント(1500℃級IGCC)を想定して、IGCCでガス化したガス全量に対してCO2を90%分離・回収しながら、現状で最新鋭微粉炭火力発電方式と同等となる送電端効率(高位発熱量基準)40%の達成見通しを立てることを目標に、酸素吹IGCC実証試験設備にCO2分離・回収設備を付設して、CO2分離・回収型酸素吹IGCCシステムとしての基本性能やプラント運用性・信頼性、経済性などを検証する。

 同事業は、2012年度に開始し、プロエジェクト第1段階となる酸素吹IGCC実証試験は2016年度から2018年度に実施し、送電端効率40.5%(HHV:高位発熱量基準)を達成し成功した。第2段階のCO2分離・回収型酸素吹IGCC実証事業は、2016年度に設計を開始し、2020年度を目処に結果を出す。その後、最終段階のCO2分離・回収型酸素吹IGFC事業の実証実験を2022年度に予定している。

 同事業者、2012年度から2022年度までの11年間で、政府助成金467億円、事業費1,176億円で進行。低炭素型の石炭火力発電技術の確立を目指している。但し、エネルギー庁の資料によると、実現したとしても発電量1kWh当たりの原単位二酸化炭素排出量は約530gにしか減らない。現在の超々臨界圧石炭火力発電の800gと比べると大きく減って入るが、既存のガス火力発電の476gにも及ばない。

【参照ページ】CO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電の実証試験を開始
【参照ページ】火力発電における論点

 電源開発(Jパワー)と中国電力の折半合弁会社大崎クールジェンは12月26日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で進めている石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とCO2分離・回収技術を組み合わせた革新的な低炭素石炭火力発電の実証事業で、第2段階となるCO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電(CO2分離・回収型酸素吹IGCC)の実証試験を12月25日に開始したと発表した。

 同事業では、

 電源開発(Jパワー)と中国電力の折半合弁会社大崎クールジェンは12月26日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で進めている石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とCO2分離・回収技術を組み合わせた革新的な低炭素石炭火力発電の実証事業で、第2段階となるCO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電(CO2分離・回収型酸素吹IGCC)の実証試験を12月25日に開始したと発表した。

 同事業では、

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 電源開発(Jパワー)と中国電力の折半合弁会社大崎クールジェンは12月26日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で進めている石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とCO2分離・回収技術を組み合わせた革新的な低炭素石炭火力発電の実証事業で、第2段階となるCO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電(CO2分離・回収型酸素吹IGCC)の実証試験を12月25日に開始したと発表した。

 同事業では、商用発電プラント(1500℃級IGCC)を想定して、IGCCでガス化したガス全量に対してCO2を90%分離・回収しながら、現状で最新鋭微粉炭火力発電方式と同等となる送電端効率(高位発熱量基準)40%の達成見通しを立てることを目標に、酸素吹IGCC実証試験設備にCO2分離・回収設備を付設して、CO2分離・回収型酸素吹IGCCシステムとしての基本性能やプラント運用性・信頼性、経済性などを検証する。

 同事業は、2012年度に開始し、プロエジェクト第1段階となる酸素吹IGCC実証試験は2016年度から2018年度に実施し、送電端効率40.5%(HHV:高位発熱量基準)を達成し成功した。第2段階のCO2分離・回収型酸素吹IGCC実証事業は、2016年度に設計を開始し、2020年度を目処に結果を出す。その後、最終段階のCO2分離・回収型酸素吹IGFC事業の実証実験を2022年度に予定している。

 同事業者、2012年度から2022年度までの11年間で、政府助成金467億円、事業費1,176億円で進行。低炭素型の石炭火力発電技術の確立を目指している。但し、エネルギー庁の資料によると、実現したとしても発電量1kWh当たりの原単位二酸化炭素排出量は約530gにしか減らない。現在の超々臨界圧石炭火力発電の800gと比べると大きく減って入るが、既存のガス火力発電の476gにも及ばない。

【参照ページ】CO2分離・回収型酸素吹石炭ガス化複合発電の実証試験を開始
【参照ページ】火力発電における論点