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【国際】ケミカルリサイクルAgilyx、事業飛躍。廃プラ分別でエクソンモービルと合弁。ブラスケムとは共同研究

 米ケミカルリサイクル技術Agilyxは12月11日、エクソンモービルとの間でプラスチック廃棄物回収・分別の合弁会社「Cyclyx International」を設立すると発表した。さらに12月16日には、ブラスケムとの間で米国でケミカルリサイクルの共同研究を行う発表も実施。12月22日には、欧州のケミカルリサイクル業界団体「Chemical Recycling Europe」に加盟した。

 Agilyxは2004年に研究者が創業。地道に技術開発を重ね、2020年9月30日にはオスロ証券取引所に上場している。同社は米オレゴン州にリサイクル工場を持っており、熱分解型のケミカルリサイクルで、ポリスチレンをスチレンに還元している。

 エクソンモービルとの合弁会社では、エクソンモービルが800万米ドル(約8.3億円)を投資し、合弁会社の株式25%を保有する。Cyclyx Internationalは、ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルをするためのリサイクル企業向けに、リサイクル用のプラスチック廃棄物を回収・分別し供給するための企業。エクソンモービルは今回、合弁会社に出資することで、プラスチック廃棄物の優先獲得権を得る。またAgilyxが開発したAIプラットフォームの使用権も得る。

 新会社は、2025年までにプラスチック廃棄物を年間30万t回収・分別するための設備を建設し、2030年までの処理能力を年300万tにまで拡大する考え。マテリアルリサイクルでは、そもそも分別が必要となるが、ケミカルリサイクルでも分別する理由については、ポリ塩化ビニル(PVC)に含まれる塩素がケミカルリサイクル過程で有害物質を生成させるためと説明している。

 一方、ブラスケムとの提携では、北米でのプラスチック・リサイクルの技術開発実証を行う。具体的には、リサイクルの難しいプラスチック廃棄物をAgilyxの技術を活用してリサイクルし、高品質のポリプロピレンの生産を試みる。プラスチック廃棄物の分別は、Cyclyx Internationalで行う。

【参照ページ】Agilyx forms Cyclyx Joint Venture with ExxonMobil for Plastic Waste Recycling
【参照ページ】Agilyx and Braskem Announce Collaboration to Explore Advanced Recycling Project in North America
【参照ページ】Agilyx AS Joins Chemical Recycling Europe

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 米ケミカルリサイクル技術Agilyxは12月11日、エクソンモービルとの間でプラスチック廃棄物回収・分別の合弁会社「Cyclyx International」を設立すると発表した。さらに12月16日には、ブラスケムとの間で米国でケミカルリサイクルの共同研究を行う発表も実施。12月22日には、欧州のケミカルリサイクル業界団体「Chemical Recycling Europe」に加盟した。

 Agilyxは2004年に研究者が創業。地道に技術開発を重ね、2020年9月30日にはオスロ証券取引所に上場している。同社は米オレゴン州にリサイクル工場を持っており、熱分解型のケミカルリサイクルで、ポリスチレンをスチレンに還元している。

 エクソンモービルとの合弁会社では、

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 米ケミカルリサイクル技術Agilyxは12月11日、エクソンモービルとの間でプラスチック廃棄物回収・分別の合弁会社「Cyclyx International」を設立すると発表した。さらに12月16日には、ブラスケムとの間で米国でケミカルリサイクルの共同研究を行う発表も実施。12月22日には、欧州のケミカルリサイクル業界団体「Chemical Recycling Europe」に加盟した。

 Agilyxは2004年に研究者が創業。地道に技術開発を重ね、2020年9月30日にはオスロ証券取引所に上場している。同社は米オレゴン州にリサイクル工場を持っており、熱分解型のケミカルリサイクルで、ポリスチレンをスチレンに還元している。

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 Agilyxは2004年に研究者が創業。地道に技術開発を重ね、2020年9月30日にはオスロ証券取引所に上場している。同社は米オレゴン州にリサイクル工場を持っており、熱分解型のケミカルリサイクルで、ポリスチレンをスチレンに還元している。

 エクソンモービルとの合弁会社では、エクソンモービルが800万米ドル(約8.3億円)を投資し、合弁会社の株式25%を保有する。Cyclyx Internationalは、ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルをするためのリサイクル企業向けに、リサイクル用のプラスチック廃棄物を回収・分別し供給するための企業。エクソンモービルは今回、合弁会社に出資することで、プラスチック廃棄物の優先獲得権を得る。またAgilyxが開発したAIプラットフォームの使用権も得る。

 新会社は、2025年までにプラスチック廃棄物を年間30万t回収・分別するための設備を建設し、2030年までの処理能力を年300万tにまで拡大する考え。マテリアルリサイクルでは、そもそも分別が必要となるが、ケミカルリサイクルでも分別する理由については、ポリ塩化ビニル(PVC)に含まれる塩素がケミカルリサイクル過程で有害物質を生成させるためと説明している。

 一方、ブラスケムとの提携では、北米でのプラスチック・リサイクルの技術開発実証を行う。具体的には、リサイクルの難しいプラスチック廃棄物をAgilyxの技術を活用してリサイクルし、高品質のポリプロピレンの生産を試みる。プラスチック廃棄物の分別は、Cyclyx Internationalで行う。

【参照ページ】Agilyx forms Cyclyx Joint Venture with ExxonMobil for Plastic Waste Recycling
【参照ページ】Agilyx and Braskem Announce Collaboration to Explore Advanced Recycling Project in North America
【参照ページ】Agilyx AS Joins Chemical Recycling Europe

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