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【イギリス】ジョンソン首相、2035年CO2削減目標を1990年比78%に設定。世界をリード

 英ボリス・ジョンソン首相は4月20日、二酸化炭素排出量を2035年までに1990年比で78%とする新目標を発表した。英政府はすでに2050年カーボンニュートラルを法定目標として定め、2030年に同68%減とする目標も掲げていたが、米バイデン大統領が主催する気候リーダーズ・サミットの直前に野心的な中間目標を設定した形。削減レベルとしては先進国で最も高い水準。

 今回の目標は、同国の気候変動委員会(CCC)の勧告に基づくもの。英国は2008年に制定した気候変動法に基づき、政府外公共機関としてCCCが設置され、独立的な立場から、政府と議会に対し気候変動面での政策勧告を実施。政府は勧告に基づき、「カーボン・バジェット」という名の5年毎の削減目標を設定することが義務付けられており、今回は2033年から2037年までの第6期目のカーボン・バジェット設定となった。新目標は2021年6月末までに国会で法制化する。

 今回の目標は、野心的な目標設定なだけでなく、カーボン・バジェットの中で初めて、国際航空と国際海運からの排出量も含めた上での削減目標とした。これにより、国際航空と国際海運でも排出削減で世界をリードする意思表示を行った。ジョンソン首相は、気候リーダーズ・サミットの中で、各国政府に対し、1.5℃目標と整合性のある形で、2030年まで削減目標を引き上げを迫る考え。

 英国はすでに、第1期と第2期のカーボン・バジェットを達成し、2022年までの第3期でも達成ベースで推移。2019年までに1990年比で44%減を実現した。特に、電力分野では67%減を達成した。再生可能エネルギーの発電量は2010年から2019年までで4倍以上になった。

【参照ページ】UK enshrines new target in law to slash emissions by 78% by 2035

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 英ボリス・ジョンソン首相は4月20日、二酸化炭素排出量を2035年までに1990年比で78%とする新目標を発表した。英政府はすでに2050年カーボンニュートラルを法定目標として定め、2030年に同68%減とする目標も掲げていたが、米バイデン大統領が主催する気候リーダーズ・サミットの直前に野心的な中間目標を設定した形。削減レベルとしては先進国で最も高い水準。

 今回の目標は、

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 英ボリス・ジョンソン首相は4月20日、二酸化炭素排出量を2035年までに1990年比で78%とする新目標を発表した。英政府はすでに2050年カーボンニュートラルを法定目標として定め、2030年に同68%減とする目標も掲げていたが、米バイデン大統領が主催する気候リーダーズ・サミットの直前に野心的な中間目標を設定した形。削減レベルとしては先進国で最も高い水準。

 今回の目標は、

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 英ボリス・ジョンソン首相は4月20日、二酸化炭素排出量を2035年までに1990年比で78%とする新目標を発表した。英政府はすでに2050年カーボンニュートラルを法定目標として定め、2030年に同68%減とする目標も掲げていたが、米バイデン大統領が主催する気候リーダーズ・サミットの直前に野心的な中間目標を設定した形。削減レベルとしては先進国で最も高い水準。

 今回の目標は、同国の気候変動委員会(CCC)の勧告に基づくもの。英国は2008年に制定した気候変動法に基づき、政府外公共機関としてCCCが設置され、独立的な立場から、政府と議会に対し気候変動面での政策勧告を実施。政府は勧告に基づき、「カーボン・バジェット」という名の5年毎の削減目標を設定することが義務付けられており、今回は2033年から2037年までの第6期目のカーボン・バジェット設定となった。新目標は2021年6月末までに国会で法制化する。

 今回の目標は、野心的な目標設定なだけでなく、カーボン・バジェットの中で初めて、国際航空と国際海運からの排出量も含めた上での削減目標とした。これにより、国際航空と国際海運でも排出削減で世界をリードする意思表示を行った。ジョンソン首相は、気候リーダーズ・サミットの中で、各国政府に対し、1.5℃目標と整合性のある形で、2030年まで削減目標を引き上げを迫る考え。

 英国はすでに、第1期と第2期のカーボン・バジェットを達成し、2022年までの第3期でも達成ベースで推移。2019年までに1990年比で44%減を実現した。特に、電力分野では67%減を達成した。再生可能エネルギーの発電量は2010年から2019年までで4倍以上になった。

【参照ページ】UK enshrines new target in law to slash emissions by 78% by 2035

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