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【メキシコ】セメックス、Business Ambition for 1.5°C加盟。バイオ、水素、CCUS等への投資加速

 セメント世界大手メキシコのセメックスは8月2日、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)、We Mean Businessの3者が運営する世界の気温上昇を1.5℃に留めることを目指し、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロへとするための科学的根拠に基づく削減目標(SBT)を設定するイニシアチブ「Business Ambition for 1.5°C」に加盟したと発表した。これにより自動的に、国連気候変動枠組条約事務局が運営する「Race to Zero」にも参画した。

 同社は6月17日、二酸化炭素排出量削減の2030年の1m3生産の原単位目標として、それまで掲げていた520kgを2025年目標に前倒し。さらに新たな2030年目標として475kgを掲げた。また、コンクリート生産では、同2030年の原単位目標を165kgに設定していた。設定目標は、現在、SBTiで承認審査中。

 同社は目標の達成のために、2030年までに年間約6,000万米ドル(約66億円)を投資。具体的には、バイオマスを多く含む代替燃料の活用、水素の活用、低温・低二酸化炭素排出クリンカー、脱炭素原料、キルンの熱消費量の最適化、市場での混合セメントの利用率向上によるクリンカー係数の低減等を実行する。

 その一環として、8月3日には、同社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるセメックス・ベンチャーズを通じ、モジュール式の二酸化炭素回収・分離技術を開発している英Carbon Cleanへの出資も決めた。Carbon Cleanは、工業プロセスから二酸化炭素を効率的に回収できるCycloneCC技術を独自開発。現在、設置面積を10分の1、導入時間を6分の1にし、コスト効率を50%改善する目標を掲げている。実現すると二酸化炭素排出の回収費用が1t当たり30米ドルに抑えられるようになる。セメックス・ベンチャーズは2020年からCarbon Cleanとの間で共同開発・導入の検討を進めていた。

【参照ページ】CEMEX joins two world-leading initiatives to achieve carbon neutrality
【参照ページ】CEMEX commits to lead the industry in climate action
【参照ページ】CEMEX Ventures invests in carbon capture tech of the future

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 セメント世界大手メキシコのセメックスは8月2日、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)、We Mean Businessの3者が運営する世界の気温上昇を1.5℃に留めることを目指し、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロへとするための科学的根拠に基づく削減目標(SBT)を設定するイニシアチブ「Business Ambition for 1.5°C」に加盟したと発表した。これにより自動的に、国連気候変動枠組条約事務局が運営する「Race to Zero」にも参画した。

 同社は6月17日、

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 セメント世界大手メキシコのセメックスは8月2日、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)、We Mean Businessの3者が運営する世界の気温上昇を1.5℃に留めることを目指し、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロへとするための科学的根拠に基づく削減目標(SBT)を設定するイニシアチブ「Business Ambition for 1.5°C」に加盟したと発表した。これにより自動的に、国連気候変動枠組条約事務局が運営する「Race to Zero」にも参画した。

 同社は6月17日、

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 セメント世界大手メキシコのセメックスは8月2日、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアチブ)、We Mean Businessの3者が運営する世界の気温上昇を1.5℃に留めることを目指し、2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロへとするための科学的根拠に基づく削減目標(SBT)を設定するイニシアチブ「Business Ambition for 1.5°C」に加盟したと発表した。これにより自動的に、国連気候変動枠組条約事務局が運営する「Race to Zero」にも参画した。

 同社は6月17日、二酸化炭素排出量削減の2030年の1m3生産の原単位目標として、それまで掲げていた520kgを2025年目標に前倒し。さらに新たな2030年目標として475kgを掲げた。また、コンクリート生産では、同2030年の原単位目標を165kgに設定していた。設定目標は、現在、SBTiで承認審査中。

 同社は目標の達成のために、2030年までに年間約6,000万米ドル(約66億円)を投資。具体的には、バイオマスを多く含む代替燃料の活用、水素の活用、低温・低二酸化炭素排出クリンカー、脱炭素原料、キルンの熱消費量の最適化、市場での混合セメントの利用率向上によるクリンカー係数の低減等を実行する。

 その一環として、8月3日には、同社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるセメックス・ベンチャーズを通じ、モジュール式の二酸化炭素回収・分離技術を開発している英Carbon Cleanへの出資も決めた。Carbon Cleanは、工業プロセスから二酸化炭素を効率的に回収できるCycloneCC技術を独自開発。現在、設置面積を10分の1、導入時間を6分の1にし、コスト効率を50%改善する目標を掲げている。実現すると二酸化炭素排出の回収費用が1t当たり30米ドルに抑えられるようになる。セメックス・ベンチャーズは2020年からCarbon Cleanとの間で共同開発・導入の検討を進めていた。

【参照ページ】CEMEX joins two world-leading initiatives to achieve carbon neutrality
【参照ページ】CEMEX commits to lead the industry in climate action
【参照ページ】CEMEX Ventures invests in carbon capture tech of the future

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