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【ドイツ】エボニック、カーボンリサイクル・プロジェクトPlasCO2発足。C4生産に活用

 独化学大手エボニックは1月24日、ライプニッツ触媒研究所(LIKAT)、ライプニッツプラズマ研究所(INP)、Rafflenbeul Anlagenbauの3者とともに、プロジェクト「プラズマによる二酸化炭素からの一酸化炭素の生成とその化学的利用(PlasCO2)」を発足したと発表した。同プロジェクトは、独教育研究省から180万ユーロ(約2.5億円)以上の補助金も獲得済み。

 同プロジェクトでは、プラズマ反応器を活用し、二酸化炭素と水素から、合成ガスを抽出。生成した合成ガスは、合成ゴムやタイヤ等の主原料となるC4化成品の生産を目指す。エネルギー源としては、エネルギーをほぼ必要とせず、不活性炭を効率よく活性化できる低温プラズマを活用予定。今後は、再生可能エネルギーで運転可能なプラズマ反応器の開発を進め、将来的に商業化を目指す。

 今回使用するプラズマ反応器は、従来排ガスの浄化に使用してきたものを活用。エボニックは、4年後を目途に、再生可能な資源でプラズマを生成する実証プラントを建設できるよう、開発を進める。

 C4化成品は、炭素数4つの炭化水素の総称で、クラッカーでの石油精製で生産されている。ゴム、プラスチック、塗料等の幅広い機能品の原料として活用されている。C4化成品は、シェールガスからの生成が難しく、以前から供給不足が懸念されていた。日本では、ダイセルが、環境省の補助金を受け、バイオマスのひとつであるエリスリトールから、水素化触媒で、C4化成品のモノアルコール・ジオール・ブタジエン・テトラヒドロフラン等を選択的に製造する一貫工業プロセスの確立を目指していることで知られている。

 プラズマアプローチでも触媒アプローチでも、二酸化炭素からのカーボンリサイクルの最大のネックは、大量の水素が必要になること。

【参考】【日本】経産省、カーボンリサイクル技術ロードマップを2年で改訂。中長期目標を10年前倒し(2021年7月29日)

【参照ページ】PlasCO2 project: Greenhouse gas transformed into a raw material
【参照ページ】脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業
【画像】Evonik

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 独化学大手エボニックは1月24日、ライプニッツ触媒研究所(LIKAT)、ライプニッツプラズマ研究所(INP)、Rafflenbeul Anlagenbauの3者とともに、プロジェクト「プラズマによる二酸化炭素からの一酸化炭素の生成とその化学的利用(PlasCO2)」を発足したと発表した。同プロジェクトは、独教育研究省から180万ユーロ(約2.5億円)以上の補助金も獲得済み。

 同プロジェクトでは、

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 独化学大手エボニックは1月24日、ライプニッツ触媒研究所(LIKAT)、ライプニッツプラズマ研究所(INP)、Rafflenbeul Anlagenbauの3者とともに、プロジェクト「プラズマによる二酸化炭素からの一酸化炭素の生成とその化学的利用(PlasCO2)」を発足したと発表した。同プロジェクトは、独教育研究省から180万ユーロ(約2.5億円)以上の補助金も獲得済み。

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 独化学大手エボニックは1月24日、ライプニッツ触媒研究所(LIKAT)、ライプニッツプラズマ研究所(INP)、Rafflenbeul Anlagenbauの3者とともに、プロジェクト「プラズマによる二酸化炭素からの一酸化炭素の生成とその化学的利用(PlasCO2)」を発足したと発表した。同プロジェクトは、独教育研究省から180万ユーロ(約2.5億円)以上の補助金も獲得済み。

 同プロジェクトでは、プラズマ反応器を活用し、二酸化炭素と水素から、合成ガスを抽出。生成した合成ガスは、合成ゴムやタイヤ等の主原料となるC4化成品の生産を目指す。エネルギー源としては、エネルギーをほぼ必要とせず、不活性炭を効率よく活性化できる低温プラズマを活用予定。今後は、再生可能エネルギーで運転可能なプラズマ反応器の開発を進め、将来的に商業化を目指す。

 今回使用するプラズマ反応器は、従来排ガスの浄化に使用してきたものを活用。エボニックは、4年後を目途に、再生可能な資源でプラズマを生成する実証プラントを建設できるよう、開発を進める。

 C4化成品は、炭素数4つの炭化水素の総称で、クラッカーでの石油精製で生産されている。ゴム、プラスチック、塗料等の幅広い機能品の原料として活用されている。C4化成品は、シェールガスからの生成が難しく、以前から供給不足が懸念されていた。日本では、ダイセルが、環境省の補助金を受け、バイオマスのひとつであるエリスリトールから、水素化触媒で、C4化成品のモノアルコール・ジオール・ブタジエン・テトラヒドロフラン等を選択的に製造する一貫工業プロセスの確立を目指していることで知られている。

 プラズマアプローチでも触媒アプローチでも、二酸化炭素からのカーボンリサイクルの最大のネックは、大量の水素が必要になること。

【参考】【日本】経産省、カーボンリサイクル技術ロードマップを2年で改訂。中長期目標を10年前倒し(2021年7月29日)

【参照ページ】PlasCO2 project: Greenhouse gas transformed into a raw material
【参照ページ】脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業
【画像】Evonik

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