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【日本】CJPT等、九州北部のBRTひこぼしラインでFCバス運転実証へ。福岡県、JR九州協働

 トヨタ自動車等が参加する商用車の技術開発会社Commercial Japan Partnership Technologies(CJPT)、福岡県、九州旅客鉄道(JR九州)の3者は2月8日、2023年夏頃開業予定のBRTひこぼしラインで燃料電池自動車(FCV)バスの実証運転を行うことに合意したと発表した。

 BRTひこぼしラインは、2017年年7月の九州北部豪雨で被災したJR九州の日田彦山線の添田駅から日田駅の約40km区間を復旧せず、BRT(バス・ラピッド・トランジット)化したもの。2023年夏の開業を予定している。

 今回のアクションは、CJPTと福岡県が2021年12月に締結した、「水素社会実現に向けた商用FCモビリティ普及に関する連携協定」の具体化の第1弾。CJPTは、FCバスの開発企画、実証車両のコーディネートを担当。福岡県は全体調整や実証運転の環境整備に向けたサポート、JR九州はBRTひこぼしラインでの実証車両の運転を担う。

 またトヨタ・モビリティ基金(TMF)は同日、TMFが支援する研究者チームによるレビュー論文が、蘭ELSEVIER発行の水素関連学術誌「International Journal of Hydrogen Energy」に掲載されたと発表した。

 研究内容は、グリーン水素製造のための水電解における再生可能エネルギー出力変動の影響。水電解の電源として再生可能エネルギーを使用する際の制約や電解装置の耐久性、触媒の劣化等の多岐に亘る課題について、主な水電解の方式毎に調査。再生可能エネルギー変動に適応可能な水電解のシステムや材料に求められる性能と、今後議論すべき課題についてまとめた。

 今回の研究チームは、文献調査で得た情報を基に、国立研究開発法人産業技術総合研究所との協働で設置した固体高分子(PEM)形水電解水素発生装置を活用した研究を開始。水電解装置の実機を用いて再生可能エネルギー電力の変動による挙動や性能劣化、耐久性への影響を調査した研究は、これまで公開された例が少なく、水電解の性能向上・コスト低減に向けた課題解決に資する成果が期待される。

 TMFは、水素サプライチェーン全体を対象に、グリーン水素の低コスト化に寄与する研究を支援する「水素社会構築に向けた革新研究助成」プログラムを2017年に創設。同プログラムでは、有望な研究テーマ29件を助成し、水素やエネルギーシステムの有識者による評価委員会での定期的な評価・助言、採択研究者同士の交流、相互研鑽の機会を提供してきた。

【参照ページ】BRTひこぼしラインでFCバス実証運転を実施
【参照ページ】トヨタ・モビリティ基金が支援する、水素社会構築を目指す研究者チームによる共同研究の成果がInternational Journal of Hydrogen Energyに掲載
【参照ページ】BRT ひこぼしラインで FC バス実証運転を実施
【論文】Influence of renewable energy power fluctuations on water electrolysis for green hydrogen production

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 トヨタ自動車等が参加する商用車の技術開発会社Commercial Japan Partnership Technologies(CJPT)、福岡県、九州旅客鉄道(JR九州)の3者は2月8日、2023年夏頃開業予定のBRTひこぼしラインで燃料電池自動車(FCV)バスの実証運転を行うことに合意したと発表した。

 BRTひこぼしラインは、2017年年7月の九州北部豪雨で被災したJR九州の日田彦山線の添田駅から日田駅の約40km区間を復旧せず、BRT(バス・ラピッド・トランジット)化したもの。2023年夏の開業を予定している。

 今回のアクションは、

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 トヨタ自動車等が参加する商用車の技術開発会社Commercial Japan Partnership Technologies(CJPT)、福岡県、九州旅客鉄道(JR九州)の3者は2月8日、2023年夏頃開業予定のBRTひこぼしラインで燃料電池自動車(FCV)バスの実証運転を行うことに合意したと発表した。

 BRTひこぼしラインは、2017年年7月の九州北部豪雨で被災したJR九州の日田彦山線の添田駅から日田駅の約40km区間を復旧せず、BRT(バス・ラピッド・トランジット)化したもの。2023年夏の開業を予定している。

 今回のアクションは、

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 トヨタ自動車等が参加する商用車の技術開発会社Commercial Japan Partnership Technologies(CJPT)、福岡県、九州旅客鉄道(JR九州)の3者は2月8日、2023年夏頃開業予定のBRTひこぼしラインで燃料電池自動車(FCV)バスの実証運転を行うことに合意したと発表した。

 BRTひこぼしラインは、2017年年7月の九州北部豪雨で被災したJR九州の日田彦山線の添田駅から日田駅の約40km区間を復旧せず、BRT(バス・ラピッド・トランジット)化したもの。2023年夏の開業を予定している。

 今回のアクションは、CJPTと福岡県が2021年12月に締結した、「水素社会実現に向けた商用FCモビリティ普及に関する連携協定」の具体化の第1弾。CJPTは、FCバスの開発企画、実証車両のコーディネートを担当。福岡県は全体調整や実証運転の環境整備に向けたサポート、JR九州はBRTひこぼしラインでの実証車両の運転を担う。

 またトヨタ・モビリティ基金(TMF)は同日、TMFが支援する研究者チームによるレビュー論文が、蘭ELSEVIER発行の水素関連学術誌「International Journal of Hydrogen Energy」に掲載されたと発表した。

 研究内容は、グリーン水素製造のための水電解における再生可能エネルギー出力変動の影響。水電解の電源として再生可能エネルギーを使用する際の制約や電解装置の耐久性、触媒の劣化等の多岐に亘る課題について、主な水電解の方式毎に調査。再生可能エネルギー変動に適応可能な水電解のシステムや材料に求められる性能と、今後議論すべき課題についてまとめた。

 今回の研究チームは、文献調査で得た情報を基に、国立研究開発法人産業技術総合研究所との協働で設置した固体高分子(PEM)形水電解水素発生装置を活用した研究を開始。水電解装置の実機を用いて再生可能エネルギー電力の変動による挙動や性能劣化、耐久性への影響を調査した研究は、これまで公開された例が少なく、水電解の性能向上・コスト低減に向けた課題解決に資する成果が期待される。

 TMFは、水素サプライチェーン全体を対象に、グリーン水素の低コスト化に寄与する研究を支援する「水素社会構築に向けた革新研究助成」プログラムを2017年に創設。同プログラムでは、有望な研究テーマ29件を助成し、水素やエネルギーシステムの有識者による評価委員会での定期的な評価・助言、採択研究者同士の交流、相互研鑽の機会を提供してきた。

【参照ページ】BRTひこぼしラインでFCバス実証運転を実施
【参照ページ】トヨタ・モビリティ基金が支援する、水素社会構築を目指す研究者チームによる共同研究の成果がInternational Journal of Hydrogen Energyに掲載
【参照ページ】BRT ひこぼしラインで FC バス実証運転を実施
【論文】Influence of renewable energy power fluctuations on water electrolysis for green hydrogen production

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