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【イギリス】イングランド銀行、システム全体の探索的シナリオ(SWES)の第1弾実験開始

 英イングランド銀行は11月10日、銀行及びノンバンクのシステム全体の探索的シナリオ(SWES)に基づくストレステストの第1弾を開始すると発表した。複数のショックを同時に発生させ、金融システム全体の反応や影響、影響のスピードを実験する。

 SWESは、全部で6つのフェーズで構成されている。まず第1フェーズのシナリオ検討に関する情報収集段階は6月23日にスタート。収集された情報を基に容易されたシナリオで、今回第1弾の実験を行うのがフェーズ2。銀行やノンバンクのシナリオ実験参加者は、今回与えられたシナリオに対する対応策を1月24日までに提出する。これがフェーズ3。

 フェーズ4では、2024年第2四半期に、第1弾実験での回答結果を踏まえ、次のシナリオを発動し、第2弾実験を行う。フェーズ5では、第2弾実験に基づく対応策を2024年第3四半期までに提出する。フェーズ6では、イングランド銀行が、全体の結果を2024年第4四半期に公表する。

 今回の第1弾のシナリオでは、英国政府の国債コストが、10年物名目の利回りが115bpベーシス上昇し、LDIエピソードと同様に急昇する。また、英国の投資適格社債利回りも約130bp急騰し、2020年3月のキャッシュ・ダッシュ時と同程度となる。多くの国の国債利回りも同時に急上昇し、米国債10年物利回りの上昇幅も、2000年以降で最も厳しい約75bpにまで上がる。

 今回の第1弾実験では、大手銀行、保険会社、中央カウンターパーティ、資産運用会社、ヘッジファンド、年金基金等、50以上の金融市場参加者が参加する。また、金融行動監督機構(FCA)や年金監督庁も協力する。

【参照ページ】Bank of England launches latest phase of the system-wide exploratory scenario exercise

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 英イングランド銀行は11月10日、銀行及びノンバンクのシステム全体の探索的シナリオ(SWES)に基づくストレステストの第1弾を開始すると発表した。複数のショックを同時に発生させ、金融システム全体の反応や影響、影響のスピードを実験する。

 SWESは、

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 英イングランド銀行は11月10日、銀行及びノンバンクのシステム全体の探索的シナリオ(SWES)に基づくストレステストの第1弾を開始すると発表した。複数のショックを同時に発生させ、金融システム全体の反応や影響、影響のスピードを実験する。

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 英イングランド銀行は11月10日、銀行及びノンバンクのシステム全体の探索的シナリオ(SWES)に基づくストレステストの第1弾を開始すると発表した。複数のショックを同時に発生させ、金融システム全体の反応や影響、影響のスピードを実験する。

 SWESは、全部で6つのフェーズで構成されている。まず第1フェーズのシナリオ検討に関する情報収集段階は6月23日にスタート。収集された情報を基に容易されたシナリオで、今回第1弾の実験を行うのがフェーズ2。銀行やノンバンクのシナリオ実験参加者は、今回与えられたシナリオに対する対応策を1月24日までに提出する。これがフェーズ3。

 フェーズ4では、2024年第2四半期に、第1弾実験での回答結果を踏まえ、次のシナリオを発動し、第2弾実験を行う。フェーズ5では、第2弾実験に基づく対応策を2024年第3四半期までに提出する。フェーズ6では、イングランド銀行が、全体の結果を2024年第4四半期に公表する。

 今回の第1弾のシナリオでは、英国政府の国債コストが、10年物名目の利回りが115bpベーシス上昇し、LDIエピソードと同様に急昇する。また、英国の投資適格社債利回りも約130bp急騰し、2020年3月のキャッシュ・ダッシュ時と同程度となる。多くの国の国債利回りも同時に急上昇し、米国債10年物利回りの上昇幅も、2000年以降で最も厳しい約75bpにまで上がる。

 今回の第1弾実験では、大手銀行、保険会社、中央カウンターパーティ、資産運用会社、ヘッジファンド、年金基金等、50以上の金融市場参加者が参加する。また、金融行動監督機構(FCA)や年金監督庁も協力する。

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