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【国際】世界経済フォーラム、グローバルリスク報告書2024年版発表。気候変動系1位。偽情報も

 世界経済フォーラム(WEF)は1月10日、「グローバルリスク報告書2024」を発表した。世界経済フォーラムは毎年1月に開催されるWEFの年次会合(通称ダボス会議)のタイミングに合わせてこの「グローバルリスク報告書」を発表しており今回が19回目。

【参考】【国際】世界経済フォーラム、グローバルリスク報告書2023年版発表。気候変動緩和の失敗が最大(2023年1月14日)

 報告書の作成では、まず世界経済フォーラムの専門家メンバー約1,400名に対し、アンケート調査「Global Risks Perception Survey(GPRS)」を実施し、その結果をもとに集計を行っている。調査票には、34のリスクが挙げられており、それぞれのリスクについて今後2年と今後10年での負のインパクトについて回答が求められた。

 集計と分析は、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーとチューリッヒ保険グループが担当した。

今後10年間で最も負のインパクトが大きいとされたリスク

  1. 異常気象
  2. ティッピング・ポイント
  3. 生物多様性喪失と生態系崩壊
  4. 天然資源枯渇
  5. 誤情報と偽情報

 ランキングでは、例年同様の「異常気象」が最大リスクとなった。2位までは気候変動と関連するリスクが占めた。3位には、昨年4位だった生態系・生物多様性リスクが入った。生成AIの登場もあり、紛争や社会の二極化等が生む誤報と偽情報が5位にランクインした。


(出所)WEF

 昨年のレポートから掲載されている今後2年という短期的なリスクのアンケート結果も発表。首位から5位までは、誤情報と偽情報、異常気象、社会の二極化、サイバーセキュリティ危機、国家間の武力紛争の順。誤報と偽情報、紛争の増加が2024年のリスクの特徴として挙げられた。特に、首位の誤報と偽情報は、継続的な生活コストの上昇による負担増、AIの進化、社会の二極化、米国等の主要経済国での選挙等により、情報の改ざんが増加し社会不安に結びつくと分析した。

 短期的、長期的な世界の展望に関する調査結果では、世界が安定していると回答した割合は短期的には16%、長期的には9%であり、今後の10年間も大きく世界が変化していくと予想した専門家が大半を締めた。


(出所)WEF

 また同レポートでは、各国のエグゼクティブを対象にした調査結果も公開。日本におけるリスクは、国家間の武力紛争、労働力不足、景気悪化、気候変動以外の自然災害、異常気象の順となった。

【参照ページ】Global Risks 2024: Disinformation Tops Global Risks 2024 as Environmental Threats Intensify

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 世界経済フォーラム(WEF)は1月10日、「グローバルリスク報告書2024」を発表した。世界経済フォーラムは毎年1月に開催されるWEFの年次会合(通称ダボス会議)のタイミングに合わせてこの「グローバルリスク報告書」を発表しており今回が19回目。

【参考】【国際】世界経済フォーラム、グローバルリスク報告書2023年版発表。気候変動緩和の失敗が最大(2023年1月14日)

 報告書の作成では、

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 世界経済フォーラム(WEF)は1月10日、「グローバルリスク報告書2024」を発表した。世界経済フォーラムは毎年1月に開催されるWEFの年次会合(通称ダボス会議)のタイミングに合わせてこの「グローバルリスク報告書」を発表しており今回が19回目。

【参考】【国際】世界経済フォーラム、グローバルリスク報告書2023年版発表。気候変動緩和の失敗が最大(2023年1月14日)

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 世界経済フォーラム(WEF)は1月10日、「グローバルリスク報告書2024」を発表した。世界経済フォーラムは毎年1月に開催されるWEFの年次会合(通称ダボス会議)のタイミングに合わせてこの「グローバルリスク報告書」を発表しており今回が19回目。

【参考】【国際】世界経済フォーラム、グローバルリスク報告書2023年版発表。気候変動緩和の失敗が最大(2023年1月14日)

 報告書の作成では、まず世界経済フォーラムの専門家メンバー約1,400名に対し、アンケート調査「Global Risks Perception Survey(GPRS)」を実施し、その結果をもとに集計を行っている。調査票には、34のリスクが挙げられており、それぞれのリスクについて今後2年と今後10年での負のインパクトについて回答が求められた。

 集計と分析は、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーとチューリッヒ保険グループが担当した。

今後10年間で最も負のインパクトが大きいとされたリスク

  1. 異常気象
  2. ティッピング・ポイント
  3. 生物多様性喪失と生態系崩壊
  4. 天然資源枯渇
  5. 誤情報と偽情報

 ランキングでは、例年同様の「異常気象」が最大リスクとなった。2位までは気候変動と関連するリスクが占めた。3位には、昨年4位だった生態系・生物多様性リスクが入った。生成AIの登場もあり、紛争や社会の二極化等が生む誤報と偽情報が5位にランクインした。


(出所)WEF

 昨年のレポートから掲載されている今後2年という短期的なリスクのアンケート結果も発表。首位から5位までは、誤情報と偽情報、異常気象、社会の二極化、サイバーセキュリティ危機、国家間の武力紛争の順。誤報と偽情報、紛争の増加が2024年のリスクの特徴として挙げられた。特に、首位の誤報と偽情報は、継続的な生活コストの上昇による負担増、AIの進化、社会の二極化、米国等の主要経済国での選挙等により、情報の改ざんが増加し社会不安に結びつくと分析した。

 短期的、長期的な世界の展望に関する調査結果では、世界が安定していると回答した割合は短期的には16%、長期的には9%であり、今後の10年間も大きく世界が変化していくと予想した専門家が大半を締めた。


(出所)WEF

 また同レポートでは、各国のエグゼクティブを対象にした調査結果も公開。日本におけるリスクは、国家間の武力紛争、労働力不足、景気悪化、気候変動以外の自然災害、異常気象の順となった。

【参照ページ】Global Risks 2024: Disinformation Tops Global Risks 2024 as Environmental Threats Intensify

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