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【シンガポール】通信最大手シングテル、2016サステナビリティ報告書発表

singtel

 シンガポール通信最大手のシンガポール・テレコム(シングテル)グループは6月28日、シンガポールとオーストラリアに展開している事業を包括的に取り上げたグループとして、2016年3月度のサステナビリティ報告書を発表した。今回のグループとしての報告書の発表は2度目。シンガポール証券取引所は今年6月20日に同証券取引所の上場企業に対し、サステナビリティ報告書の提出を義務化し、非財務情報の開示に関する要求レベルを高めている。シングテルグループは、同国を代表する企業として、それに先んじてサステナビリティ報告書の提出を実施している。

 同報告書は顧客・社員・環境・事業展開している地域のコミュニティを主要な4本の柱として位置づけ、この4つにおける改善を図りつつ、事業の長期的かつ持続的な成長について取り上げている。同報告書は、GRIガイドライン第4版(G4)に準拠して作成されたもので、ISAE3000とAA1000規格に基づく第三者認証も得た。また、シングテルグループは、2007年以来、国連グローバル・ コンパクト(UNGC)の10原則を遵守し、その実践状況について1年に1回UNGCに報告する「Communication on Progress」の内容も、今回発行の同報告書に盛り込んだ。また、報告書の中では、国連持続可能な開発(SDGs)の17項目と同社の長期目標の対応表も示し、SDGsを事業戦略の中に取り込んだ。

 シングテルグループは、報告書の中で、マテリアリティ特定の図を開示。とりわけ顧客に関するイシューをマテリアルなものと特定している姿を鮮明にした。また、環境分野では気候変動、社会分野では弱者の包括(インクルーシブネス)とインターネットリーチも取り上げた。同社がマテリアルと特定したこらら13の目標について、2020年までの定性・定量到達目標を設定した。


(出所)Singtel Group Sustainability Report 2016

マテリアリティと2020年までの長期ゴール

  1. 顧客満足:第三者が発表するシンガポールとオーストラリアの顧客満足評価で上位ランクを獲得する
  2. 製品・サービス品質:ネットワークへの投資と気候変動への対応
  3. イノベーション:ウェブ新規事業の開発を継続
  4. 顧客の健康安全:高周波放射基準規制を100%遵守
  5. プライバシー:プライバシー保護基準をさらに向上、サプライチェーン上の保護も確保
  6. マーケティングの公平性:公平性基準をさらに向上
  7. サプライチェーン:サプライヤー100%が同社のサステナビリティ調達基準を遵守
  8. インクルーシブネス:2020年までの5年間で1億シンガポールドル(約75億円)のコミュニティ投資
  9. インターネットリーチ:2020年までの5年間で生徒、親、教育者合計50万人にインターネット機会を提供
  10. 採用と離職率減少:2015年比で経営幹部候補生を2%増加
  11. 研修:2020年までの5年間で1億シンガポールドル(約75億円)を研修費として投資
  12. 従業員の健康安全:労災死亡ゼロ
  13. 気候変動:テラバイト当たりの温室効果ガス排出量を2015年比で30%削減、2030年までに50%削減

 これまでアジア地域のサステナビリティは欧米に比べ実践度が低いと言われてきたが、シンガポールや香港、台湾などではここ数年で動きが急速に活発化してきている。

【報告書】Singtel Group Sustainability Report 2016

 シンガポール通信最大手のシンガポール・テレコム(シングテル)グループは6月28日、シンガポールとオーストラリアに展開している事業を包括的に取り上げたグループとして、2016年3月度のサステナビリティ報告書を発表した。今回のグループとしての報告書の発表は2度目。シンガポール証券取引所は今年6月20日に同証券取引所の上場企業に対し、サステナビリティ報告書の提出を義務化し、非財務情報の開示に関する要求レベルを高めている。シングテルグループは、同国を代表する企業として、それに先んじてサステナビリティ報告書の提出を実施している。

 同報告書は顧客・社員・環境・事業展開している地域のコミュニティを主要な4本の柱として位置づけ、この4つにおける改善を図りつつ、事業の長期的かつ持続的な成長について取り上げている。同報告書は、GRIガイドライン第4版(G4)に準拠して作成されたもので、ISAE3000とAA1000規格に基づく第三者認証も得た。また、シングテルグループは、2007年以来、国連グローバル・ コンパクト(UNGC)の10原則を遵守し、その実践状況について1年に1回UNGCに報告する「Communication on Progress」の内容も、今回発行の同報告書に盛り込んだ。また、報告書の中では、国連持続可能な開発(SDGs)の17項目と同社の長期目標の対応表も示し、SDGsを事業戦略の中に取り込んだ。

 シングテルグループは、報告書の中で、マテリアリティ特定の図を開示。とりわけ顧客に関するイシューをマテリアルなものと特定している姿を鮮明にした。また、環境分野では気候変動、社会分野では弱者の包括(インクルーシブネス)とインターネットリーチも取り上げた。同社がマテリアルと特定したこらら13の目標について、2020年までの定性・定量到達目標を設定した。


(出所)Singtel Group Sustainability Report 2016

マテリアリティと2020年までの長期ゴール

  1. 顧客満足:第三者が発表するシンガポールとオーストラリアの顧客満足評価で上位ランクを獲得する
  2. 製品・サービス品質:ネットワークへの投資と気候変動への対応
  3. イノベーション:ウェブ新規事業の開発を継続
  4. 顧客の健康安全:高周波放射基準規制を100%遵守
  5. プライバシー:プライバシー保護基準をさらに向上、サプライチェーン上の保護も確保
  6. マーケティングの公平性:公平性基準をさらに向上
  7. サプライチェーン:サプライヤー100%が同社のサステナビリティ調達基準を遵守
  8. インクルーシブネス:2020年までの5年間で1億シンガポールドル(約75億円)のコミュニティ投資
  9. インターネットリーチ:2020年までの5年間で生徒、親、教育者合計50万人にインターネット機会を提供
  10. 採用と離職率減少:2015年比で経営幹部候補生を2%増加
  11. 研修:2020年までの5年間で1億シンガポールドル(約75億円)を研修費として投資
  12. 従業員の健康安全:労災死亡ゼロ
  13. 気候変動:テラバイト当たりの温室効果ガス排出量を2015年比で30%削減、2030年までに50%削減

 これまでアジア地域のサステナビリティは欧米に比べ実践度が低いと言われてきたが、シンガポールや香港、台湾などではここ数年で動きが急速に活発化してきている。

【報告書】Singtel Group Sustainability Report 2016

 シンガポール通信最大手のシンガポール・テレコム(シングテル)グループは6月28日、シンガポールとオーストラリアに展開している事業を包括的に取り上げたグループとして、2016年3月度のサステナビリティ報告書を発表した。今回のグループとしての報告書の発表は2度目。シンガポール証券取引所は今年6月20日に同証券取引所の上場企業に対し、サステナビリティ報告書の提出を義務化し、非財務情報の開示に関する要求レベルを高めている。シングテルグループは、同国を代表する企業として、それに先んじてサステナビリティ報告書の提出を実施している。

 同報告書は顧客・社員・環境・事業展開している地域のコミュニティを主要な4本の柱として位置づけ、この4つにおける改善を図りつつ、事業の長期的かつ持続的な成長について取り上げている。同報告書は、GRIガイドライン第4版(G4)に準拠して作成されたもので、ISAE3000とAA1000規格に基づく第三者認証も得た。また、シングテルグループは、2007年以来、国連グローバル・ コンパクト(UNGC)の10原則を遵守し、その実践状況について1年に1回UNGCに報告する「Communication on Progress」の内容も、今回発行の同報告書に盛り込んだ。また、報告書の中では、国連持続可能な開発(SDGs)の17項目と同社の長期目標の対応表も示し、SDGsを事業戦略の中に取り込んだ。

 シングテルグループは、報告書の中で、マテリアリティ特定の図を開示。とりわけ顧客に関するイシューをマテリアルなものと特定している姿を鮮明にした。また、環境分野では気候変動、社会分野では弱者の包括(インクルーシブネス)とインターネットリーチも取り上げた。同社がマテリアルと特定したこらら13の目標について、2020年までの定性・定量到達目標を設定した。


(出所)Singtel Group Sustainability Report 2016

マテリアリティと2020年までの長期ゴール

  1. 顧客満足:第三者が発表するシンガポールとオーストラリアの顧客満足評価で上位ランクを獲得する
  2. 製品・サービス品質:ネットワークへの投資と気候変動への対応
  3. イノベーション:ウェブ新規事業の開発を継続
  4. 顧客の健康安全:高周波放射基準規制を100%遵守
  5. プライバシー:プライバシー保護基準をさらに向上、サプライチェーン上の保護も確保
  6. マーケティングの公平性:公平性基準をさらに向上
  7. サプライチェーン:サプライヤー100%が同社のサステナビリティ調達基準を遵守
  8. インクルーシブネス:2020年までの5年間で1億シンガポールドル(約75億円)のコミュニティ投資
  9. インターネットリーチ:2020年までの5年間で生徒、親、教育者合計50万人にインターネット機会を提供
  10. 採用と離職率減少:2015年比で経営幹部候補生を2%増加
  11. 研修:2020年までの5年間で1億シンガポールドル(約75億円)を研修費として投資
  12. 従業員の健康安全:労災死亡ゼロ
  13. 気候変動:テラバイト当たりの温室効果ガス排出量を2015年比で30%削減、2030年までに50%削減

 これまでアジア地域のサステナビリティは欧米に比べ実践度が低いと言われてきたが、シンガポールや香港、台湾などではここ数年で動きが急速に活発化してきている。

【報告書】Singtel Group Sustainability Report 2016

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 シンガポール通信最大手のシンガポール・テレコム(シングテル)グループは6月28日、シンガポールとオーストラリアに展開している事業を包括的に取り上げたグループとして、2016年3月度のサステナビリティ報告書を発表した。今回のグループとしての報告書の発表は2度目。シンガポール証券取引所は今年6月20日に同証券取引所の上場企業に対し、サステナビリティ報告書の提出を義務化し、非財務情報の開示に関する要求レベルを高めている。シングテルグループは、同国を代表する企業として、それに先んじてサステナビリティ報告書の提出を実施している。

 同報告書は顧客・社員・環境・事業展開している地域のコミュニティを主要な4本の柱として位置づけ、この4つにおける改善を図りつつ、事業の長期的かつ持続的な成長について取り上げている。同報告書は、GRIガイドライン第4版(G4)に準拠して作成されたもので、ISAE3000とAA1000規格に基づく第三者認証も得た。また、シングテルグループは、2007年以来、国連グローバル・ コンパクト(UNGC)の10原則を遵守し、その実践状況について1年に1回UNGCに報告する「Communication on Progress」の内容も、今回発行の同報告書に盛り込んだ。また、報告書の中では、国連持続可能な開発(SDGs)の17項目と同社の長期目標の対応表も示し、SDGsを事業戦略の中に取り込んだ。

 シングテルグループは、報告書の中で、マテリアリティ特定の図を開示。とりわけ顧客に関するイシューをマテリアルなものと特定している姿を鮮明にした。また、環境分野では気候変動、社会分野では弱者の包括(インクルーシブネス)とインターネットリーチも取り上げた。同社がマテリアルと特定したこらら13の目標について、2020年までの定性・定量到達目標を設定した。


(出所)Singtel Group Sustainability Report 2016

マテリアリティと2020年までの長期ゴール

  1. 顧客満足:第三者が発表するシンガポールとオーストラリアの顧客満足評価で上位ランクを獲得する
  2. 製品・サービス品質:ネットワークへの投資と気候変動への対応
  3. イノベーション:ウェブ新規事業の開発を継続
  4. 顧客の健康安全:高周波放射基準規制を100%遵守
  5. プライバシー:プライバシー保護基準をさらに向上、サプライチェーン上の保護も確保
  6. マーケティングの公平性:公平性基準をさらに向上
  7. サプライチェーン:サプライヤー100%が同社のサステナビリティ調達基準を遵守
  8. インクルーシブネス:2020年までの5年間で1億シンガポールドル(約75億円)のコミュニティ投資
  9. インターネットリーチ:2020年までの5年間で生徒、親、教育者合計50万人にインターネット機会を提供
  10. 採用と離職率減少:2015年比で経営幹部候補生を2%増加
  11. 研修:2020年までの5年間で1億シンガポールドル(約75億円)を研修費として投資
  12. 従業員の健康安全:労災死亡ゼロ
  13. 気候変動:テラバイト当たりの温室効果ガス排出量を2015年比で30%削減、2030年までに50%削減

 これまでアジア地域のサステナビリティは欧米に比べ実践度が低いと言われてきたが、シンガポールや香港、台湾などではここ数年で動きが急速に活発化してきている。

【報告書】Singtel Group Sustainability Report 2016