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【フランス】Carbios、世界初のPETバイオリサイクルプラントの建設許可と操業許可を取得

 仏再生プラスチック・ベンチャーCarbiosは10月26日、フランス当局から、世界初のPETバイオリサイクルプラントの建設許可と操業許可を取得したと発表した。2025年に試運転開始を予定している。総投資額は2.3億ユーロ。

【参考】【フランス】Carbios、マイクロ流体技術で酵素スクリーニング加速。プラ解重合(2023年4月26日)
【参考】【フランス】Carbios、酵素ケミカルリサイクル技術の最終技術検証フェーズ完了。繊維廃棄物リサイクル促進(2022年3月18日)

 同社は、PETを酵素を用いて重解合するケミカルリサイクル技術を持つ。今回の工場は、タイのインドラマ・ベンチャーズが、グラン=エスト地方のロングラヴィル市に所有する既存のPET製造工場に隣接する13.7haの敷地に建設される。Carbiosがインドラマ・ベンチャーズから用地を購入した。2022年12月に地元当局に許認可申請し、9月28日にムルト=エ=モゼル県知事が運転許可を、10月24日に、ロングラヴィル市長が建設許可を発行した。

 同工場の生産能力は、年間5万tの使用済みPET処理能力を持つ。20億本の着色PETボトルまたは25億枚のPET食品トレーに相当し、従来マテリアルリサイクルができなかった低品質の廃PETを処理できる。また同地域での直接・間接雇用効果は150人。工場は、エネルギーと水資源の双方の観点から、環境フットプリントを最小化できるように設計される。

 ロングラヴィル市は、ベルギー、ドイツ、ルクセンブルクからも近く、同社とインドラマ・ベンチャーズは、同地域で2023年に40万t、分別回収作業を改善すれば2030年には最大50万tの廃PETが供給される可能性があるとみている。同社はすでに、多層食品トレーのバイオリサイクルに関するリサイクルNGOのCITEOが実施した入札の一部を落札し、最初の供給源を確保済み。同社、インドラマ・ベンチャーズ傘下のウェルマン、バロプラストの3社で構成するコンソーシアムが、CITEOが提案したトン数の30%を処理することになっている。同社は2025年から多層食品PETトレーのリサイクルも開始する。

 同社はすでにユーロネクスト・グロースに上場しており、今回の工場建設に向けては、同社は7月に約1.4億ユーロの増資を実施済み。またインドラマ・ベンチャーズが1.1億ユーロを拠出しており、フランスからの補助金を3,000万ユーロ、グラン=クエスト地方からの補助金を1,250万ユーロ獲得している。

【参照ページ】Carbios obtains building and operating permits, in line with announced schedule, for world’s first PET biorecycling plant in Longlaville

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 仏再生プラスチック・ベンチャーCarbiosは10月26日、フランス当局から、世界初のPETバイオリサイクルプラントの建設許可と操業許可を取得したと発表した。2025年に試運転開始を予定している。総投資額は2.3億ユーロ。

【参考】【フランス】Carbios、マイクロ流体技術で酵素スクリーニング加速。プラ解重合(2023年4月26日)
【参考】【フランス】Carbios、酵素ケミカルリサイクル技術の最終技術検証フェーズ完了。繊維廃棄物リサイクル促進(2022年3月18日)

 同社は、

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 仏再生プラスチック・ベンチャーCarbiosは10月26日、フランス当局から、世界初のPETバイオリサイクルプラントの建設許可と操業許可を取得したと発表した。2025年に試運転開始を予定している。総投資額は2.3億ユーロ。

【参考】【フランス】Carbios、マイクロ流体技術で酵素スクリーニング加速。プラ解重合(2023年4月26日)
【参考】【フランス】Carbios、酵素ケミカルリサイクル技術の最終技術検証フェーズ完了。繊維廃棄物リサイクル促進(2022年3月18日)

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 仏再生プラスチック・ベンチャーCarbiosは10月26日、フランス当局から、世界初のPETバイオリサイクルプラントの建設許可と操業許可を取得したと発表した。2025年に試運転開始を予定している。総投資額は2.3億ユーロ。

【参考】【フランス】Carbios、マイクロ流体技術で酵素スクリーニング加速。プラ解重合(2023年4月26日)
【参考】【フランス】Carbios、酵素ケミカルリサイクル技術の最終技術検証フェーズ完了。繊維廃棄物リサイクル促進(2022年3月18日)

 同社は、PETを酵素を用いて重解合するケミカルリサイクル技術を持つ。今回の工場は、タイのインドラマ・ベンチャーズが、グラン=エスト地方のロングラヴィル市に所有する既存のPET製造工場に隣接する13.7haの敷地に建設される。Carbiosがインドラマ・ベンチャーズから用地を購入した。2022年12月に地元当局に許認可申請し、9月28日にムルト=エ=モゼル県知事が運転許可を、10月24日に、ロングラヴィル市長が建設許可を発行した。

 同工場の生産能力は、年間5万tの使用済みPET処理能力を持つ。20億本の着色PETボトルまたは25億枚のPET食品トレーに相当し、従来マテリアルリサイクルができなかった低品質の廃PETを処理できる。また同地域での直接・間接雇用効果は150人。工場は、エネルギーと水資源の双方の観点から、環境フットプリントを最小化できるように設計される。

 ロングラヴィル市は、ベルギー、ドイツ、ルクセンブルクからも近く、同社とインドラマ・ベンチャーズは、同地域で2023年に40万t、分別回収作業を改善すれば2030年には最大50万tの廃PETが供給される可能性があるとみている。同社はすでに、多層食品トレーのバイオリサイクルに関するリサイクルNGOのCITEOが実施した入札の一部を落札し、最初の供給源を確保済み。同社、インドラマ・ベンチャーズ傘下のウェルマン、バロプラストの3社で構成するコンソーシアムが、CITEOが提案したトン数の30%を処理することになっている。同社は2025年から多層食品PETトレーのリサイクルも開始する。

 同社はすでにユーロネクスト・グロースに上場しており、今回の工場建設に向けては、同社は7月に約1.4億ユーロの増資を実施済み。またインドラマ・ベンチャーズが1.1億ユーロを拠出しており、フランスからの補助金を3,000万ユーロ、グラン=クエスト地方からの補助金を1,250万ユーロ獲得している。

【参照ページ】Carbios obtains building and operating permits, in line with announced schedule, for world’s first PET biorecycling plant in Longlaville

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