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【国際】プラ再生Carbios、Paris Good Fashion加盟。世界初のPETバイオ再生工場も2025年稼働へ

 仏再生プラスチック・ベンチャーCarbiosは3月26日、アパレル・サステナビリティ団体「Paris Good Fashion(パリ・グッド・ファッション)」に加盟した。リサイクル技術サプライヤーの加盟は同社が初。

 パリ・グッド・ファッションは、2019年にパリのアンヌ・イダルゴ市長が発足。現在、ブランド、デザイナー、専門家等、100を超えるフランスの業界関係者が加盟している。理事会には、LVMH、シャネル、ギャラリー・ラファイエット、リシュモン等が委員として就任している。

 同団体は、パリ五輪のある2024年までに、パリをより責任あるファッションの首都にするというロードマップを策定しており、さらに2030年までに「責任あるファッションの模範首都」にするという野心を掲げている。すでにプロジェクトとして、自己診断ツール、進捗状況バロメーター、用語集の3つを展開している。

 Carbiosは、パリ・グッド・ファッションが最優先課題の一つとして掲げる「繊維から繊維」のクローズド・ループ・リサイクルの確立に向けたワーキンググループを設立するプロジェクトに関与する。

 同社は2023年10月、世界初のPETバイオリサイクルプラントの建設許可と操業認可を取得し、グラン=エスト地方のロングラヴィルに建設すると発表。同社と戦略的パートナーシップを締結しているインドラマ・ベンチャーズの既存のPET製造工場に隣接する13.7haの敷地内にラインを建設し、廃PETを酵素リサイクルソリューションでケミカルリサイクルする。稼働開始は2025年を予定。処理能力は消費後PET廃棄物を年間50,000t。プラント建設は、デ・スメット・エンジニアーズ&コントラクターズが請け負っている。また、同工場での生産に関し、独廃棄物処理大手ランドベル・グループとの間で、廃PETフレークの引取契約も締結している。引取量は年間15,000t。

 同社の酵素ケミカルリサイクルで再生されたプラスチックは、すでにロレアルの化粧品ボトルでも試作品として採用されている。また2月29日には、同社のポリ乳酸(PLA)の生分解のための酵素ソリューション「Carbios Active」が、米食品医薬品局(FDA)からも食品等級パッケージとして活用することが承認されている。さらにCarbios Activeは、堆肥化可能な製品および包装に関するBiodegradable Products Institute(BPI)からもBPI認証を取得している。

【参照ページ】CARBIOS joins Paris Good Fashion to accelerate textile circularity and contribute to more sustainable fashion
【参照ページ】Carbios obtains building and operating permits, in line with announced schedule, for world’s first PET biorecycling plant in Longlaville
【参照ページ】CARBIOS and De Smet Engineers & Contractors enter engineering partnership for construction of world’s first PET biorecycling plant
【参照ページ】Carbios and L’Oréal win Pioneer Award for the world’s first enzymatically recycled cosmetic bottle
【参照ページ】CARBIOS Active, the enzymatic solution for 100% compostable PLA, added to FDA Inventory of Food Contact Substances

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 仏再生プラスチック・ベンチャーCarbiosは3月26日、アパレル・サステナビリティ団体「Paris Good Fashion(パリ・グッド・ファッション)」に加盟した。リサイクル技術サプライヤーの加盟は同社が初。

 パリ・グッド・ファッションは、

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 仏再生プラスチック・ベンチャーCarbiosは3月26日、アパレル・サステナビリティ団体「Paris Good Fashion(パリ・グッド・ファッション)」に加盟した。リサイクル技術サプライヤーの加盟は同社が初。

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 仏再生プラスチック・ベンチャーCarbiosは3月26日、アパレル・サステナビリティ団体「Paris Good Fashion(パリ・グッド・ファッション)」に加盟した。リサイクル技術サプライヤーの加盟は同社が初。

 パリ・グッド・ファッションは、2019年にパリのアンヌ・イダルゴ市長が発足。現在、ブランド、デザイナー、専門家等、100を超えるフランスの業界関係者が加盟している。理事会には、LVMH、シャネル、ギャラリー・ラファイエット、リシュモン等が委員として就任している。

 同団体は、パリ五輪のある2024年までに、パリをより責任あるファッションの首都にするというロードマップを策定しており、さらに2030年までに「責任あるファッションの模範首都」にするという野心を掲げている。すでにプロジェクトとして、自己診断ツール、進捗状況バロメーター、用語集の3つを展開している。

 Carbiosは、パリ・グッド・ファッションが最優先課題の一つとして掲げる「繊維から繊維」のクローズド・ループ・リサイクルの確立に向けたワーキンググループを設立するプロジェクトに関与する。

 同社は2023年10月、世界初のPETバイオリサイクルプラントの建設許可と操業認可を取得し、グラン=エスト地方のロングラヴィルに建設すると発表。同社と戦略的パートナーシップを締結しているインドラマ・ベンチャーズの既存のPET製造工場に隣接する13.7haの敷地内にラインを建設し、廃PETを酵素リサイクルソリューションでケミカルリサイクルする。稼働開始は2025年を予定。処理能力は消費後PET廃棄物を年間50,000t。プラント建設は、デ・スメット・エンジニアーズ&コントラクターズが請け負っている。また、同工場での生産に関し、独廃棄物処理大手ランドベル・グループとの間で、廃PETフレークの引取契約も締結している。引取量は年間15,000t。

 同社の酵素ケミカルリサイクルで再生されたプラスチックは、すでにロレアルの化粧品ボトルでも試作品として採用されている。また2月29日には、同社のポリ乳酸(PLA)の生分解のための酵素ソリューション「Carbios Active」が、米食品医薬品局(FDA)からも食品等級パッケージとして活用することが承認されている。さらにCarbios Activeは、堆肥化可能な製品および包装に関するBiodegradable Products Institute(BPI)からもBPI認証を取得している。

【参照ページ】CARBIOS joins Paris Good Fashion to accelerate textile circularity and contribute to more sustainable fashion
【参照ページ】Carbios obtains building and operating permits, in line with announced schedule, for world’s first PET biorecycling plant in Longlaville
【参照ページ】CARBIOS and De Smet Engineers & Contractors enter engineering partnership for construction of world’s first PET biorecycling plant
【参照ページ】Carbios and L’Oréal win Pioneer Award for the world’s first enzymatically recycled cosmetic bottle
【参照ページ】CARBIOS Active, the enzymatic solution for 100% compostable PLA, added to FDA Inventory of Food Contact Substances

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