プラスチック循環利用協会は12月24日、2018年のプラスチックリサイクル統計を発表した。今回が、中国でプラスチック廃棄物の輸入が禁止された後の初めての統計発表。
今回は統計算出のための係数見直しがあり、経年比較には注意が必要。係数見直しとは、製品毎のプラスチック量等の原単位を決めたもので、今回は主に工業用プラスチックで製品当たりのプラスチック量が引き下げられた。
プラスチック廃棄物の総廃棄量は、2017年の903万tから2018年の新係数統計では891万tに減少。旧係数でも902万tとなり削減した。内訳では、家庭からの廃棄物は2017年から3%増えていたが、産業用廃棄物が大きく減った。企業側での削減努力の成果が多少伺える。
廃棄後のリサイクルの動向では、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされた割合は、2017年の27.8%から、旧係数のままだと28.8%に増加したが、係数見直しにより27.7%へと低下した。マテリアルリサイクルされた際の重量係数が引き下げられたのが大きい。エネルギー回収(日本ではサーマルリサイクル)は、2017年の58.0%から、旧係数では58.0%で横ばいに、新係数では56.3%へと大きく下がった。反対に大きく増えたのがリサイクルされない廃棄量。最も適切でない「埋立廃棄」が、2017年の5.7%から、旧統計では5.1%へと下がったが、新統計では7.7%へと2ポイントも増加した。
【参考】【環境】プラスチック・リサイクルの今 〜分別回収したプラスチックは「リサイクル」されているのか〜(2018年8月28日)
中国の輸入禁止措置による影響では、マテリアルリサイクル用の輸出分が130万tから91万tへと激減した。在庫として倉庫として滞留しているものが多く、今回は影響はあまり出ていないが、2019年の統計での影響が注視されている。
【参照ページ】2018年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 マテリアルフロー図
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プラスチック循環利用協会は12月24日、2018年のプラスチックリサイクル統計を発表した。今回が、中国でプラスチック廃棄物の輸入が禁止された後の初めての統計発表。
今回は統計算出のための係数見直しがあり、経年比較には注意が必要。係数見直しとは、
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プラスチック循環利用協会は12月24日、2018年のプラスチックリサイクル統計を発表した。今回が、中国でプラスチック廃棄物の輸入が禁止された後の初めての統計発表。
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プラスチック循環利用協会は12月24日、2018年のプラスチックリサイクル統計を発表した。今回が、中国でプラスチック廃棄物の輸入が禁止された後の初めての統計発表。
今回は統計算出のための係数見直しがあり、経年比較には注意が必要。係数見直しとは、製品毎のプラスチック量等の原単位を決めたもので、今回は主に工業用プラスチックで製品当たりのプラスチック量が引き下げられた。
プラスチック廃棄物の総廃棄量は、2017年の903万tから2018年の新係数統計では891万tに減少。旧係数でも902万tとなり削減した。内訳では、家庭からの廃棄物は2017年から3%増えていたが、産業用廃棄物が大きく減った。企業側での削減努力の成果が多少伺える。
廃棄後のリサイクルの動向では、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされた割合は、2017年の27.8%から、旧係数のままだと28.8%に増加したが、係数見直しにより27.7%へと低下した。マテリアルリサイクルされた際の重量係数が引き下げられたのが大きい。エネルギー回収(日本ではサーマルリサイクル)は、2017年の58.0%から、旧係数では58.0%で横ばいに、新係数では56.3%へと大きく下がった。反対に大きく増えたのがリサイクルされない廃棄量。最も適切でない「埋立廃棄」が、2017年の5.7%から、旧統計では5.1%へと下がったが、新統計では7.7%へと2ポイントも増加した。
【参考】【環境】プラスチック・リサイクルの今 〜分別回収したプラスチックは「リサイクル」されているのか〜(2018年8月28日)
中国の輸入禁止措置による影響では、マテリアルリサイクル用の輸出分が130万tから91万tへと激減した。在庫として倉庫として滞留しているものが多く、今回は影響はあまり出ていないが、2019年の統計での影響が注視されている。
【参照ページ】2018年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 マテリアルフロー図
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