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【イギリス】BP、環境NGOのFollow Thisとの協働に幕。再び両者は株主総会で対立へ

 エネルギー世界大手英BPは3月26日、気候変動対応アドボカシーNGOのFollow Thisとの間の協働契約を更新せずに終了した。1年間続いた協働だったが、最終的には破談に終わった。

【参考】【イギリス】BP、2021年株主総会向け気候変動株主提案で環境NGOと協調。スコープ3でもゼロ示せるか(2020年4月1日)

 Follow ThisとBPの関係は、2018年にFollow Thisが気候変動株主提案を提出したことがきっかけとなり、BPの取締役会はその後、一貫してFollow Thisの株主提案に反対を推奨することで対応。両者の関係は悪かった。しかし2020年2月にバーナード・ルーニーCEO体制が開始した直後の3月、BPはFollow Thisとの協働に舵を切り、パートナーシップを締結。2021年の株主総会シーズンでの発表に向けFollow Thisからの助言を聞く立場へと回った。これを受け、Follow Thisは2020年の気候変動株主提案を取り下げている。

 しかしやはり最終的に協働は失敗に終わる形となった。Follow Thisは2021年のBPの株主総会に向けても、再び気候変動株主提案を提出。これに対し、BP取締役は株主向けの書類の中で「反対」を推奨する立場を表明した。Follow Thisは背景について、BPがパリ協定との整合性のない現行戦略の修正を拒んだためと話している。

 特にBPが固執したのは、2030年の二酸化炭素排出量削減目標。BPはエネルギー事業が成長することを見越し、2020年8月に発表した2030年目標は、パリ協定との整合性があると主張。しかしFollow Thisは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の1.5℃シナリオと乖離していると反発していた。

【参考】【イギリス】BP、2030年までに石油・ガス生産量40%削減。再エネ・水素での事業成長に転換(2020年8月5日)
【参考】【イギリス】BP、2025年までに再エネ20GW。太陽光中心、洋上風力はエクイノールと提携(2020年9月17日)

 今回Follow ThisがBPの2021年株主総会に対して株主提案した内容は、パリ協定の1.5℃整合性のある二酸化炭素排出量の短期、中期、長期目標と戦略を策定し、進捗状況を年1回以上報告するというもの。Follow Thisは、この提案にも反対するBPの姿勢を批判している。

【参照ページ】Notice of bp Annual General Meeting 2021

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 エネルギー世界大手英BPは3月26日、気候変動対応アドボカシーNGOのFollow Thisとの間の協働契約を更新せずに終了した。1年間続いた協働だったが、最終的には破談に終わった。

【参考】【イギリス】BP、2021年株主総会向け気候変動株主提案で環境NGOと協調。スコープ3でもゼロ示せるか(2020年4月1日)

 Follow ThisとBPの関係は、

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 エネルギー世界大手英BPは3月26日、気候変動対応アドボカシーNGOのFollow Thisとの間の協働契約を更新せずに終了した。1年間続いた協働だったが、最終的には破談に終わった。

【参考】【イギリス】BP、2021年株主総会向け気候変動株主提案で環境NGOと協調。スコープ3でもゼロ示せるか(2020年4月1日)

 Follow ThisとBPの関係は、

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 エネルギー世界大手英BPは3月26日、気候変動対応アドボカシーNGOのFollow Thisとの間の協働契約を更新せずに終了した。1年間続いた協働だったが、最終的には破談に終わった。

【参考】【イギリス】BP、2021年株主総会向け気候変動株主提案で環境NGOと協調。スコープ3でもゼロ示せるか(2020年4月1日)

 Follow ThisとBPの関係は、2018年にFollow Thisが気候変動株主提案を提出したことがきっかけとなり、BPの取締役会はその後、一貫してFollow Thisの株主提案に反対を推奨することで対応。両者の関係は悪かった。しかし2020年2月にバーナード・ルーニーCEO体制が開始した直後の3月、BPはFollow Thisとの協働に舵を切り、パートナーシップを締結。2021年の株主総会シーズンでの発表に向けFollow Thisからの助言を聞く立場へと回った。これを受け、Follow Thisは2020年の気候変動株主提案を取り下げている。

 しかしやはり最終的に協働は失敗に終わる形となった。Follow Thisは2021年のBPの株主総会に向けても、再び気候変動株主提案を提出。これに対し、BP取締役は株主向けの書類の中で「反対」を推奨する立場を表明した。Follow Thisは背景について、BPがパリ協定との整合性のない現行戦略の修正を拒んだためと話している。

 特にBPが固執したのは、2030年の二酸化炭素排出量削減目標。BPはエネルギー事業が成長することを見越し、2020年8月に発表した2030年目標は、パリ協定との整合性があると主張。しかしFollow Thisは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の1.5℃シナリオと乖離していると反発していた。

【参考】【イギリス】BP、2030年までに石油・ガス生産量40%削減。再エネ・水素での事業成長に転換(2020年8月5日)
【参考】【イギリス】BP、2025年までに再エネ20GW。太陽光中心、洋上風力はエクイノールと提携(2020年9月17日)

 今回Follow ThisがBPの2021年株主総会に対して株主提案した内容は、パリ協定の1.5℃整合性のある二酸化炭素排出量の短期、中期、長期目標と戦略を策定し、進捗状況を年1回以上報告するというもの。Follow Thisは、この提案にも反対するBPの姿勢を批判している。

【参照ページ】Notice of bp Annual General Meeting 2021

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