Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs

【国際】WHO、人工甘味料アスパルテームを発癌性グループ2Bに分類。摂取許容は現行基準を据置き

 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)と、国連食糧農業機関(FAO)とWHOの合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は7月14日、非砂糖甘味料アスパルテームの健康影響評価報告書を合同発表した。IARCがアスパルテームを評価したのは今回が初。

【参考】【国際】WHO、人工甘味料アスパルテームに発がん性ありと判断か。7月14日に評価結果公表(2023年6月30日)

 IARCは今回、アスパルテームをヒトに対して発癌性がある可能性がある「グループ2B」に分類。JECFAはアスパルテームの1日摂取許容量を体重1kg当たり40mg/kg体重と規定したし、以前からの基準を据え置いた。例えば、200mgまたは300mgのアスパルテームを含むダイエット清涼飲料水1缶の場合、体重70kgの成人が1日の許容摂取量を超えるには、他の食品からの摂取がないと仮定して、1日に9~14缶以上を摂取する必要がある。

 アスパルテームは、1980年代以降、ダイエット飲料、チューインガム、ゼラチン、アイスクリーム、ヨーグルト等の乳製品、朝食用シリアル、歯磨き粉、咳止、チュアブルビタミン錠剤等、さまざまな食品・飲料製品に広く使用されている人工甘味料。JECFAは1981年に、健康上問題がないという見解を示していたが、今回、42年ぶりに判断が大きく覆った。

 今回の判断では、IARCは、人における発癌性、特に肝臓癌の一種である肝細胞癌に関する限定的なエビデンスに基づき、「グループ2B」に分類した。しかし、入手可能なエビデンスには限界があったことも認めた。動物実験での発癌性に関するエビデンスも限定的だった。

 WHOのフランチェスコ・ブランカの栄養・食品安全局長は今回、「アスパルテームに関する評価では、一般的に使用されている量では安全性に大きな懸念はないが、潜在的な影響が報告されており、より多くの優れた研究によって調査する必要がある」と指摘。追加調査の必要性も指摘した。

【参照ページ】Aspartame hazard and risk assessment results released

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)と、国連食糧農業機関(FAO)とWHOの合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は7月14日、非砂糖甘味料アスパルテームの健康影響評価報告書を合同発表した。IARCがアスパルテームを評価したのは今回が初。

【参考】【国際】WHO、人工甘味料アスパルテームに発がん性ありと判断か。7月14日に評価結果公表(2023年6月30日)

 IARCは今回、

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)と、国連食糧農業機関(FAO)とWHOの合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は7月14日、非砂糖甘味料アスパルテームの健康影響評価報告書を合同発表した。IARCがアスパルテームを評価したのは今回が初。

【参考】【国際】WHO、人工甘味料アスパルテームに発がん性ありと判断か。7月14日に評価結果公表(2023年6月30日)

 IARCは今回、

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

ここから先は有料登録会員限定のコンテンツとなります。有料登録会員へのアップグレードを行って下さい。

 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)と、国連食糧農業機関(FAO)とWHOの合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は7月14日、非砂糖甘味料アスパルテームの健康影響評価報告書を合同発表した。IARCがアスパルテームを評価したのは今回が初。

【参考】【国際】WHO、人工甘味料アスパルテームに発がん性ありと判断か。7月14日に評価結果公表(2023年6月30日)

 IARCは今回、アスパルテームをヒトに対して発癌性がある可能性がある「グループ2B」に分類。JECFAはアスパルテームの1日摂取許容量を体重1kg当たり40mg/kg体重と規定したし、以前からの基準を据え置いた。例えば、200mgまたは300mgのアスパルテームを含むダイエット清涼飲料水1缶の場合、体重70kgの成人が1日の許容摂取量を超えるには、他の食品からの摂取がないと仮定して、1日に9~14缶以上を摂取する必要がある。

 アスパルテームは、1980年代以降、ダイエット飲料、チューインガム、ゼラチン、アイスクリーム、ヨーグルト等の乳製品、朝食用シリアル、歯磨き粉、咳止、チュアブルビタミン錠剤等、さまざまな食品・飲料製品に広く使用されている人工甘味料。JECFAは1981年に、健康上問題がないという見解を示していたが、今回、42年ぶりに判断が大きく覆った。

 今回の判断では、IARCは、人における発癌性、特に肝臓癌の一種である肝細胞癌に関する限定的なエビデンスに基づき、「グループ2B」に分類した。しかし、入手可能なエビデンスには限界があったことも認めた。動物実験での発癌性に関するエビデンスも限定的だった。

 WHOのフランチェスコ・ブランカの栄養・食品安全局長は今回、「アスパルテームに関する評価では、一般的に使用されている量では安全性に大きな懸念はないが、潜在的な影響が報告されており、より多くの優れた研究によって調査する必要がある」と指摘。追加調査の必要性も指摘した。

【参照ページ】Aspartame hazard and risk assessment results released

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。