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【イギリス】FCA、運用会社グリーンウォッシュ防止ルールが5月から段階導入。ラベル運用開始も

 英金融行動監督機構(FCA)は5月から、金融商品や運用会社に適用されるグリーンウォッシュ防止を段階的に導入する。EUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)に類似するルールが英国でも始まる。

 FCAは2023年11月、「サステナビリティ開示要件(SRD)及び投資ラベル」を採択。関連ルールを段階的に導入することを決定した。具体的には、投資商品のグリーンウォッシュ防止ルールが2024年5月31日から、投資商品ラベル制度の開始を2024年7月31日から、新たな金融商品の名称とマーケティングに関するルールを2024年12月2日から開始される。また既存の金融商品へのルール適用と法人単位の開示が、運用資産額500億米ドル以上の運用会社2025年12月2日から、50億米ドル以上の運用会社は2026年12月2日から適用される。

 グリーンウォッシュ防止ルールでは、目論見書等でサステナビリティ関連の表現を用いる場合には、明確な根拠を示すことが義務化される。マーケティングやその他の資料で使用される色彩やイメージも、曖昧さや混乱を招く可能性があり、持続可能性に関する文書による表現と矛盾しないようにしなければならない。主張が商品のライフサイクルの一部にしか言及していない場合は、その詳細も明示すべきとされている。

 名称・マーケティングに関するルールでは、ファンドの名称や、マーケティング資料に関しても、グリーンウォッシュ防止ルールが適用される。全ての英国AIFと英国UCITSに適用される。下記のラベル付き商品は2024年7月31日から、サステナビリティ関連用語を使用するラベルなし商品は2024年12月2日から適用される。

 ラベル運用は、「サステナビリティ・フォーカス」「サステナビリティ・インプルーバー」「サステナビリティ・インパクト」「サステナビリティ・ミックスド・ゴール」の4種類が用意され、自己判断で基準を満たせば表示できる。通常のESGインテグレーションは「サステナビリティ・インプルーバー」、サステナビリティ・テーマ投資は「サステナビリティ・フォーカス」、事前にインパクト指標を設定しプラスのインパクトにコミットする場合は「サステナビリティ・インパクト」となる。これら3つを複合すると「サステナビリティ・ミックスド・ゴール」となる。該当する投資資産が全体の70%以上でなければならない。適切に運用されているかを各にするため当局の検査対象になる。

 法人単位の開示では、サステナビリティに関連するリスクと機会に対するアプローチに関する情報公開が義務付けられる。サステナビリティのリスクと機会に関する考え方は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の基準に準拠するとしている。

【参照ページ】Sustainability disclosure and labelling regime

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 英金融行動監督機構(FCA)は5月から、金融商品や運用会社に適用されるグリーンウォッシュ防止を段階的に導入する。EUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)に類似するルールが英国でも始まる。

 FCAは2023年11月、

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 英金融行動監督機構(FCA)は5月から、金融商品や運用会社に適用されるグリーンウォッシュ防止を段階的に導入する。EUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)に類似するルールが英国でも始まる。

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 英金融行動監督機構(FCA)は5月から、金融商品や運用会社に適用されるグリーンウォッシュ防止を段階的に導入する。EUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)に類似するルールが英国でも始まる。

 FCAは2023年11月、「サステナビリティ開示要件(SRD)及び投資ラベル」を採択。関連ルールを段階的に導入することを決定した。具体的には、投資商品のグリーンウォッシュ防止ルールが2024年5月31日から、投資商品ラベル制度の開始を2024年7月31日から、新たな金融商品の名称とマーケティングに関するルールを2024年12月2日から開始される。また既存の金融商品へのルール適用と法人単位の開示が、運用資産額500億米ドル以上の運用会社2025年12月2日から、50億米ドル以上の運用会社は2026年12月2日から適用される。

 グリーンウォッシュ防止ルールでは、目論見書等でサステナビリティ関連の表現を用いる場合には、明確な根拠を示すことが義務化される。マーケティングやその他の資料で使用される色彩やイメージも、曖昧さや混乱を招く可能性があり、持続可能性に関する文書による表現と矛盾しないようにしなければならない。主張が商品のライフサイクルの一部にしか言及していない場合は、その詳細も明示すべきとされている。

 名称・マーケティングに関するルールでは、ファンドの名称や、マーケティング資料に関しても、グリーンウォッシュ防止ルールが適用される。全ての英国AIFと英国UCITSに適用される。下記のラベル付き商品は2024年7月31日から、サステナビリティ関連用語を使用するラベルなし商品は2024年12月2日から適用される。

 ラベル運用は、「サステナビリティ・フォーカス」「サステナビリティ・インプルーバー」「サステナビリティ・インパクト」「サステナビリティ・ミックスド・ゴール」の4種類が用意され、自己判断で基準を満たせば表示できる。通常のESGインテグレーションは「サステナビリティ・インプルーバー」、サステナビリティ・テーマ投資は「サステナビリティ・フォーカス」、事前にインパクト指標を設定しプラスのインパクトにコミットする場合は「サステナビリティ・インパクト」となる。これら3つを複合すると「サステナビリティ・ミックスド・ゴール」となる。該当する投資資産が全体の70%以上でなければならない。適切に運用されているかを各にするため当局の検査対象になる。

 法人単位の開示では、サステナビリティに関連するリスクと機会に対するアプローチに関する情報公開が義務付けられる。サステナビリティのリスクと機会に関する考え方は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の基準に準拠するとしている。

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