Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs

【日本】キリンHDと三菱ケミカル、ケミカルリサイクル技術開発プロジェクト発足。日本で第二極が形成か

 キリンホールディングスは12月28日、三菱ケミカルとともに、ケミカルリサイクルによるペットの再資源化に向けた共同プロジェクトを開始した。ケミカルリサイクルの技術開発を自前で検討していく。同理念に共感する国内外の企業ともパートナーシップを構築するという。

 両社は、日本におけるペットボトルからペットボトルへのリサイクル率の低さを指摘。食品トレーや衣類等として再生されるものの、その後回収されずに焼却されることが多いことを課題視した。

 また、従来のメカニカルリサイクルに関しては、回収時にごみが混在するため、リサイクル樹脂から混在成分を取り除くことが難しい点にも言及。そのため、廃ペットボトルを高品質PET原料に再生可能なケミカルサイクルに活路を見出す。これまで熱回収や廃棄に回っていたペットボトル以外のPET製品も、ペットボトルに再生可能となる。一方、現時点でのケミカルリサイクル技術については、コストや規模に課題があるとも語った。

 日本のケミカルリサイクルでは、サントリーホールディングス子会社のサントリーMONOZUKURIエキスパートが2020年6月に、ケミカルリサイクルでの使用済みプラスチックの再資源化に向け、業界横断での出資合弁会社アールプラスジャパン設立を主導。サントリーが以前から事業提携していた米アネロテックの技術を採用している。同社設立には、アサヒグループホールディングスも出資参画し、住友化学も出資を検討していると報じられている。

 今回、キリンホールディングスが三菱ケミカルと手を組んだことで、アールプラスジャパンへの相乗りではなく、第二極を形成しに行くと見られる。

【参考】 【日本】サントリー等13社、廃プラのケミカルリサイクルで新会社アールプラス・ジャパン設立

【参照ページ】三菱ケミカル社と共同プロジェクト開始 ケミカルリサイクルによるペット再資源化に向けた技術検討と実用化を目指す

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 キリンホールディングスは12月28日、三菱ケミカルとともに、ケミカルリサイクルによるペットの再資源化に向けた共同プロジェクトを開始した。ケミカルリサイクルの技術開発を自前で検討していく。同理念に共感する国内外の企業ともパートナーシップを構築するという。

 両社は、

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 キリンホールディングスは12月28日、三菱ケミカルとともに、ケミカルリサイクルによるペットの再資源化に向けた共同プロジェクトを開始した。ケミカルリサイクルの技術開発を自前で検討していく。同理念に共感する国内外の企業ともパートナーシップを構築するという。

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 キリンホールディングスは12月28日、三菱ケミカルとともに、ケミカルリサイクルによるペットの再資源化に向けた共同プロジェクトを開始した。ケミカルリサイクルの技術開発を自前で検討していく。同理念に共感する国内外の企業ともパートナーシップを構築するという。

 両社は、日本におけるペットボトルからペットボトルへのリサイクル率の低さを指摘。食品トレーや衣類等として再生されるものの、その後回収されずに焼却されることが多いことを課題視した。

 また、従来のメカニカルリサイクルに関しては、回収時にごみが混在するため、リサイクル樹脂から混在成分を取り除くことが難しい点にも言及。そのため、廃ペットボトルを高品質PET原料に再生可能なケミカルサイクルに活路を見出す。これまで熱回収や廃棄に回っていたペットボトル以外のPET製品も、ペットボトルに再生可能となる。一方、現時点でのケミカルリサイクル技術については、コストや規模に課題があるとも語った。

 日本のケミカルリサイクルでは、サントリーホールディングス子会社のサントリーMONOZUKURIエキスパートが2020年6月に、ケミカルリサイクルでの使用済みプラスチックの再資源化に向け、業界横断での出資合弁会社アールプラスジャパン設立を主導。サントリーが以前から事業提携していた米アネロテックの技術を採用している。同社設立には、アサヒグループホールディングスも出資参画し、住友化学も出資を検討していると報じられている。

 今回、キリンホールディングスが三菱ケミカルと手を組んだことで、アールプラスジャパンへの相乗りではなく、第二極を形成しに行くと見られる。

【参考】 【日本】サントリー等13社、廃プラのケミカルリサイクルで新会社アールプラス・ジャパン設立

【参照ページ】三菱ケミカル社と共同プロジェクト開始 ケミカルリサイクルによるペット再資源化に向けた技術検討と実用化を目指す

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