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【国際】FfB、企業に「自然移行計画」策定要請。CBD COP16に向け「政府は企業を動かすべき」

 生物多様性のためのファイナンス財団(FfB)は4月23日、国連昆明・モントリオール生物多様性枠組み(GBF)と資金フローを整合させるため、各国政府が採るべき主要アクションを概説したペーパー「グローバルな生物多様性フレームワークと金融フローの整合性」を発表した。

 同ペーパーは、10月にコロンビアで開催される国連生物多様性条約第16回締約国会議(CBD COP16)に向け、FfBの公共政策アドボカシー・ワーキンググループが作成。国連昆明・モントリオール生物多様性枠組み(GBF)の目標14「開発、貧困撲滅、環境アセスなどあらゆる法律・指針に生物多様性の視点を組み込む」、目標15「企業や金融機関の行動や情報開示を支援し、企業リスクを減らし、企業による行動を増やす」、目標18「2025年までに調査し、2030年までに5,000億円ドル以上の負の補助金をなくす」、目標19「あらゆる資源を集めて、毎年2,000億ドル以上の実施資金を生み出す」の4つに焦点を当て、4つの提言、13の行動、好事例を提示した。

 まず、各国政府機関、規制当局、中央銀行、金融監督当局に対し、生物多様性国家戦略及び行動計画(NBSAP)及び生物多様性国家資金計画(NBFP)の中で、生物多様性喪失への対応に関する企業の役割を明記するよう求めた。

 具体的には、政府による企業のイノベーション促進、インセンティブの調整、明確なバウンダリーの設定を政策として掲げ、民間資金を触媒とし、ネガティブインパクトの削減、ポジティブインパクトの向上、生物多様性資金ギャップを埋めるためのセクター毎のパスウェイを特定するよう伝えた。

 企業や金融機関に対しては、自然関連のリスク、インパクト、依存関係、機会の評価、モニタリング、開示を要請。セクター毎の変革パスウェイに基づく自然移行計画策定を義務付け、協力的なコミットメント促進を求めた。また、中央銀行および監督当局のアクション、民間資金の動員最大化に向け企業や金融機関に経済的インセンティブを与えることも呼びかけた。

【参照ページ】FINANCE FOR BIODIVERSITY FOUNDATION RELEASES KEY RECOMMENDATIONS ON HOW GOVERNMENTS CAN ALIGN FINANCIAL FLOWS WITH GBF
【参照ページ】Aligning Financial Flows with the Global Biodiversity Framework: Translating Ambition into Implementation

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 生物多様性のためのファイナンス財団(FfB)は4月23日、国連昆明・モントリオール生物多様性枠組み(GBF)と資金フローを整合させるため、各国政府が採るべき主要アクションを概説したペーパー「グローバルな生物多様性フレームワークと金融フローの整合性」を発表した。

 同ペーパーは、

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 生物多様性のためのファイナンス財団(FfB)は4月23日、国連昆明・モントリオール生物多様性枠組み(GBF)と資金フローを整合させるため、各国政府が採るべき主要アクションを概説したペーパー「グローバルな生物多様性フレームワークと金融フローの整合性」を発表した。

 同ペーパーは、

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 生物多様性のためのファイナンス財団(FfB)は4月23日、国連昆明・モントリオール生物多様性枠組み(GBF)と資金フローを整合させるため、各国政府が採るべき主要アクションを概説したペーパー「グローバルな生物多様性フレームワークと金融フローの整合性」を発表した。

 同ペーパーは、10月にコロンビアで開催される国連生物多様性条約第16回締約国会議(CBD COP16)に向け、FfBの公共政策アドボカシー・ワーキンググループが作成。国連昆明・モントリオール生物多様性枠組み(GBF)の目標14「開発、貧困撲滅、環境アセスなどあらゆる法律・指針に生物多様性の視点を組み込む」、目標15「企業や金融機関の行動や情報開示を支援し、企業リスクを減らし、企業による行動を増やす」、目標18「2025年までに調査し、2030年までに5,000億円ドル以上の負の補助金をなくす」、目標19「あらゆる資源を集めて、毎年2,000億ドル以上の実施資金を生み出す」の4つに焦点を当て、4つの提言、13の行動、好事例を提示した。

 まず、各国政府機関、規制当局、中央銀行、金融監督当局に対し、生物多様性国家戦略及び行動計画(NBSAP)及び生物多様性国家資金計画(NBFP)の中で、生物多様性喪失への対応に関する企業の役割を明記するよう求めた。

 具体的には、政府による企業のイノベーション促進、インセンティブの調整、明確なバウンダリーの設定を政策として掲げ、民間資金を触媒とし、ネガティブインパクトの削減、ポジティブインパクトの向上、生物多様性資金ギャップを埋めるためのセクター毎のパスウェイを特定するよう伝えた。

 企業や金融機関に対しては、自然関連のリスク、インパクト、依存関係、機会の評価、モニタリング、開示を要請。セクター毎の変革パスウェイに基づく自然移行計画策定を義務付け、協力的なコミットメント促進を求めた。また、中央銀行および監督当局のアクション、民間資金の動員最大化に向け企業や金融機関に経済的インセンティブを与えることも呼びかけた。

【参照ページ】FINANCE FOR BIODIVERSITY FOUNDATION RELEASES KEY RECOMMENDATIONS ON HOW GOVERNMENTS CAN ALIGN FINANCIAL FLOWS WITH GBF
【参照ページ】Aligning Financial Flows with the Global Biodiversity Framework: Translating Ambition into Implementation

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