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【国際】投資家団体NZAOA、2025年までのポートフォリオ短期CO2削減目標設定ガイドライン発行。世界初

 2050年までの運用ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするアセットオーナーのイニシアチブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(NZAOA)」は1月13日、2025年までの具体的な短期削減目標を設定するためのガイドライン「Inaugural 2025 Target Setting Protocol」を発表した。NZAOAは2020年10月、ガイドライン案を公表し、パブリックコメントを募集していた。

【参考】【国際】NZAOA加盟アセットオーナー30機関、2025年までの運用ポートフォリオCO2削減目標設定で合意(2020年10月13日)

 同ガイドラインでは、「エンゲージメント目標」「セクター別目標」「サブポートフォリオ目標」「ファイナンス転換目標」の4つの観点で構成している。

 エンゲージメントでは、排出量の多い投資先上位20社、あるいはポートフォリオ全体の排出量の65%をカバーする等先に対するエンゲージメントを目標として定めた。エンゲージメントの手法は、個別エンゲージメント、集団的エンゲージメント、運用会社を通じたエンゲージメントのいずれでも可。また運用会社に対するエンゲージメントも、委託資産額上位4社へのエンゲージメントを1回毎年以上実施する。

 セクター別目標では、石油・ガス、電力、製鉄、輸送(航空、海運、トラック)での原単位目標の設定。適切なスコープ3も考慮する。各セクター毎の原単位KPIの設定も歓迎し、目標設定の際にはカーボンニュートラルへの道筋を定める。

 サブポートフォリオ目標では、上場株式と上場社債では、2025年までに16%から29%の削減を目標として設定した。不動産アセットクラスでも、同じく16%から29%の削減、あるいはEUのCRREMプロジェクトで定めている削減ロードマップを採用することを推奨した。削減対象にはスコープ3も含む。原単位での設定も可とした。

 ファイナンス転換目標では、気候ポジティブな投資の進捗を毎年報告する。新興国での再生可能エネルギー、グリーンビルディング、持続可能な森林、グリーン水素等に重点を定めた。

【参照ページ】ASSET OWNERS SET AND COMMIT TO REPORT ON 2025 TARGETS TO SUPPORT 2050 NET-ZERO EMISSIONS

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 2050年までの運用ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするアセットオーナーのイニシアチブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(NZAOA)」は1月13日、2025年までの具体的な短期削減目標を設定するためのガイドライン「Inaugural 2025 Target Setting Protocol」を発表した。NZAOAは2020年10月、ガイドライン案を公表し、パブリックコメントを募集していた。

【参考】【国際】NZAOA加盟アセットオーナー30機関、2025年までの運用ポートフォリオCO2削減目標設定で合意(2020年10月13日)

 同ガイドラインでは、

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 2050年までの運用ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするアセットオーナーのイニシアチブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(NZAOA)」は1月13日、2025年までの具体的な短期削減目標を設定するためのガイドライン「Inaugural 2025 Target Setting Protocol」を発表した。NZAOAは2020年10月、ガイドライン案を公表し、パブリックコメントを募集していた。

【参考】【国際】NZAOA加盟アセットオーナー30機関、2025年までの運用ポートフォリオCO2削減目標設定で合意(2020年10月13日)

 同ガイドラインでは、

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【参考】【国際】NZAOA加盟アセットオーナー30機関、2025年までの運用ポートフォリオCO2削減目標設定で合意(2020年10月13日)

 同ガイドラインでは、「エンゲージメント目標」「セクター別目標」「サブポートフォリオ目標」「ファイナンス転換目標」の4つの観点で構成している。

 エンゲージメントでは、排出量の多い投資先上位20社、あるいはポートフォリオ全体の排出量の65%をカバーする等先に対するエンゲージメントを目標として定めた。エンゲージメントの手法は、個別エンゲージメント、集団的エンゲージメント、運用会社を通じたエンゲージメントのいずれでも可。また運用会社に対するエンゲージメントも、委託資産額上位4社へのエンゲージメントを1回毎年以上実施する。

 セクター別目標では、石油・ガス、電力、製鉄、輸送(航空、海運、トラック)での原単位目標の設定。適切なスコープ3も考慮する。各セクター毎の原単位KPIの設定も歓迎し、目標設定の際にはカーボンニュートラルへの道筋を定める。

 サブポートフォリオ目標では、上場株式と上場社債では、2025年までに16%から29%の削減を目標として設定した。不動産アセットクラスでも、同じく16%から29%の削減、あるいはEUのCRREMプロジェクトで定めている削減ロードマップを採用することを推奨した。削減対象にはスコープ3も含む。原単位での設定も可とした。

 ファイナンス転換目標では、気候ポジティブな投資の進捗を毎年報告する。新興国での再生可能エネルギー、グリーンビルディング、持続可能な森林、グリーン水素等に重点を定めた。

【参照ページ】ASSET OWNERS SET AND COMMIT TO REPORT ON 2025 TARGETS TO SUPPORT 2050 NET-ZERO EMISSIONS

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