Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs

【国際】DSMとSABIC、リサイクル樹脂でのダイニーマ生産で協働。廃棄物のケミカルリサイクルも

 オランダ化学大手DSMは7月13日、リサイクルした再生プラスチック原料を基に、強度が世界最高とも言われる同社の超高分子量ポリエチレン「ダイニーマ」を生産するアクションで、石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)と協働すると発表した。

 DSMとSABICは2020年12月、プラスチック廃棄物をリサイクルした再生素材を活用した食肉包装用の多層フィルムの生産でも協働。サーキュラーエコノミーの実現に向け、連携を強化している。

【参考】【国際】DSMやSABIC等5社、廃プラのケミカルリサイクルで食肉パッケージ生産。CO2と廃プラ削減へ(2020年12月11日)

 今回の実証では、まずSABICが原料として同社の認証済再⽣エチレン「TRUCIRCLE」を供給。それを原料に、DSMがダイニーマを生産する。その後、CirculariTeam加盟の英ロープ製造マーローロープスや、独索具製造グライシュタイン・ロープで、セーリングロープや海洋トロール網を最終製品として生産する。CirculariTeamは、ダイニーマ活用での製品リサイクル推進イニシアチブ。

 SABICのTRUCIRCLEは、マスバランスアプローチを採用した混合プラスチック廃棄物が原料。従来ではリサイクル困難なプラスチックを、同社ケミカルリサイクル技術で、再生プラスチックとして活用する。同社はすでに、TRUCIRCLEを活用した協働を複数社と進めており、市場での高い存在感を示している。

【参考】【国際】SABIC、P&G、フラウンホーファー研究機構、使い捨てマスクのケミカルリサイクル。不織布を循環生産 (2021年6月18日)
【参考】【国際】バイヤスドルフ、容器・包装での再生ポリマー転換でSABICと協働。ニベアの新シリーズ(2021年5月14日)
【参考】【サウジアラビア】SABIC、家庭ごみのケミカルリサイクル始動。海洋プラ・リサイクルにも着手(2021年4月20日)
【参考】【国際】SABIC、ドイツのBP工場にケミカルリサイクルプラント共同建設。再生PBTではLCAでCO2減効果確認(2021年4月2日)
【参考】【国際】SABICの再生プラ素材、マース、オルクラ、シュワルツが相次いで採用発表。勢い加速(2020年11月16日)

 一方、DSMもすでに、ルクセンブルクのリサイクル技術開発Clariterと協働し、廃棄ダイニーマのケミカルリサイクルも実施。原料調達から廃棄まで製品ライフサイクル全体でのサーキュラーエコノミー化を推し進めている。

【参考】【オランダ】DSM、Clariterと協働し、ダイニーマのケミカルリサイクルに成功。2021年から商業生産(2021年1月14日)

【参照ページ】SABIC AND DSM COMBINE EFFORTS TO CREATE DYNEEMA® PRODUCTS FROM CERTIFIED CIRCULAR POLYMERS

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

 オランダ化学大手DSMは7月13日、リサイクルした再生プラスチック原料を基に、強度が世界最高とも言われる同社の超高分子量ポリエチレン「ダイニーマ」を生産するアクションで、石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)と協働すると発表した。

 DSMとSABICは2020年12月、

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

 オランダ化学大手DSMは7月13日、リサイクルした再生プラスチック原料を基に、強度が世界最高とも言われる同社の超高分子量ポリエチレン「ダイニーマ」を生産するアクションで、石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)と協働すると発表した。

 DSMとSABICは2020年12月、

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。

ここから先は有料登録会員限定のコンテンツとなります。有料登録会員へのアップグレードを行って下さい。

 オランダ化学大手DSMは7月13日、リサイクルした再生プラスチック原料を基に、強度が世界最高とも言われる同社の超高分子量ポリエチレン「ダイニーマ」を生産するアクションで、石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)と協働すると発表した。

 DSMとSABICは2020年12月、プラスチック廃棄物をリサイクルした再生素材を活用した食肉包装用の多層フィルムの生産でも協働。サーキュラーエコノミーの実現に向け、連携を強化している。

【参考】【国際】DSMやSABIC等5社、廃プラのケミカルリサイクルで食肉パッケージ生産。CO2と廃プラ削減へ(2020年12月11日)

 今回の実証では、まずSABICが原料として同社の認証済再⽣エチレン「TRUCIRCLE」を供給。それを原料に、DSMがダイニーマを生産する。その後、CirculariTeam加盟の英ロープ製造マーローロープスや、独索具製造グライシュタイン・ロープで、セーリングロープや海洋トロール網を最終製品として生産する。CirculariTeamは、ダイニーマ活用での製品リサイクル推進イニシアチブ。

 SABICのTRUCIRCLEは、マスバランスアプローチを採用した混合プラスチック廃棄物が原料。従来ではリサイクル困難なプラスチックを、同社ケミカルリサイクル技術で、再生プラスチックとして活用する。同社はすでに、TRUCIRCLEを活用した協働を複数社と進めており、市場での高い存在感を示している。

【参考】【国際】SABIC、P&G、フラウンホーファー研究機構、使い捨てマスクのケミカルリサイクル。不織布を循環生産 (2021年6月18日)
【参考】【国際】バイヤスドルフ、容器・包装での再生ポリマー転換でSABICと協働。ニベアの新シリーズ(2021年5月14日)
【参考】【サウジアラビア】SABIC、家庭ごみのケミカルリサイクル始動。海洋プラ・リサイクルにも着手(2021年4月20日)
【参考】【国際】SABIC、ドイツのBP工場にケミカルリサイクルプラント共同建設。再生PBTではLCAでCO2減効果確認(2021年4月2日)
【参考】【国際】SABICの再生プラ素材、マース、オルクラ、シュワルツが相次いで採用発表。勢い加速(2020年11月16日)

 一方、DSMもすでに、ルクセンブルクのリサイクル技術開発Clariterと協働し、廃棄ダイニーマのケミカルリサイクルも実施。原料調達から廃棄まで製品ライフサイクル全体でのサーキュラーエコノミー化を推し進めている。

【参考】【オランダ】DSM、Clariterと協働し、ダイニーマのケミカルリサイクルに成功。2021年から商業生産(2021年1月14日)

【参照ページ】SABIC AND DSM COMBINE EFFORTS TO CREATE DYNEEMA® PRODUCTS FROM CERTIFIED CIRCULAR POLYMERS

ここから先は登録ユーザー限定のコンテンツとなります。ログインまたはユーザー登録を行って下さい。