石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)は4月29日、独化粧品大手バイヤスドルフが同社主力商品「ニベア」の新たな「Naturally Good」シリーズの包装・容器で、国際持続可能性カーボン認証(ISCC)を取得したSABICの再生プラスチックを採用したと発表した。6月から世界展開する。
今回採用されたのは、木材のパルプ化工程で排出される非可食の廃棄トール油等をケミカルリサイクルした再生ポリマー「TRUCIRCLE」のバイオ由来ポリプロピレン樹脂。マスバランス方式で、フィードストックから最終製品までのトレーサビリティを担保する。同ポリマーは、植物由来の原料だが、非可食の廃棄トール油等から生成するため食品とも競合しない。
バイヤスドルフは4月22日、サステナビリティ方針「CARE BEYOND SKIN」を改訂し、カーボンオフセットも含め、幅広い製品ラインナップでライフサイクルのカーボンニュートラルを実現することを標榜。今回投入する「Naturally Good」シリーズは、その第1号商品として、ライフサイクルのカーボンニュートラルを実現した。
また今回の改訂では、化粧品・消費財製品分野で、2025年までに同社包装・容器を100%再充填・再利用・リサイクル可能に、使用プラスチックにおける再生素材含有量を30%、化粧品の包装・容器でのバージン・プラスチック消費量を2019年比50%削減も、目標として盛り込んだ。
同社は今回、包装・容器の切り替えのため、プラスチック包装Berry Global及びSABICと協働。従来のバージンプラスチック製の包装・容器と比べ、二酸化炭素排出量を60%削減できる見込み。同社は、バリューチェーン全体で2025年までに二酸化炭素排出量を30%削減する目標も掲げている。
【参照ページ】BEIERSDORF SELECTS SABIC CERTIFIED RENEWABLE PP FOR NEW NIVEA PACKAGING
【参照ページ】New milestone reached: Beiersdorf launches first climate-neutralized NIVEA products and strengthens climate engagement
【画像】Beiersdorf
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