
国連の持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)は3月20日、2025年版の「世界幸福度報告書」を発行し、世界幸福度ランキングを発表した。首位は7年連続でフィンランド。日本は2023年の47位から2024年は51位へと4つ後退し、2025年はさらに4つ下げ55位だった。
世界報告度ランキングは、2012年に第1回が発表され、今年が12回目。今年は147カ国・地域が対象となった。同ランキングは、対象国で実施した世論調査をもとに、自分の幸福度が0から10の10段階で自己評価した主観の平均。その結果を、「一人当たりGDP」「健康的な平均寿命」「困ったときに助けてくれる友達・親族はいるかとの二元回答」「人生で何をするか選択の自由があるかとの二元回答」「GDPにおける寄付実施者の度合い」「政府機関に腐敗は萬栄しているかの二元回答「昨日楽しかったかどうかの自己認知の度合い」「昨日楽しくなかったかの自己認知の度合い」の6つの説明変数で回帰分析し、寄与度も分析した。
世界幸福度ランキング2025
- フィンランド
- デンマーク
- アイスランド
- スウェーデン
- オランダ
- コスタリカ
- ノルウェー
- イスラエル
- ルクセンブルク
- メキシコ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- スイス
- ベルギー
- アイルランド
- リトアニア
- オーストリア
- カナダ
- スロベニア
- チェコ
首位は7年連続でフィンランド。また上位は北欧諸国がほぼ独占した。G7諸国では、カナダ18位、ドイツ22位、英国23位、米国24位、フランス33位、イタリア40位。日本は55位でG7で最下位だった。他の東・東南アジア諸国では、台湾27位、シンガポール34位、ベトナム46位、タイ49位、フィリピン57位、韓国58位、マレーシア64位、中国68位、モンゴル77位、インドネシア83位、香港88位等。最下位はアフガニスタン。
全体傾向では、国際的な格差は是正されてきている一方で、国内の格差は拡大している傾向にある。その影響もあり、今回の調査ではG7諸国は全体的に順位を落とす結果となった。
【参照ページ】World Happiness Report 2025: People are much kinder than we expect, research shows
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