
世界気象機関(WMO)は7月9日、欧州中期天気予報センター(ECMWF)が運営するコペルニクス気候変動サービス(C3S)の月次報告に基づき、西欧の6月の暑さは観測史上最高、世界全体としても2番目に暑かったと発表した。また要因として、同月として観測史上最高を記録した海面水温(SST)を挙げた。西欧では、7月も一部の地域で猛暑が続く予報。
スペインのバルセロナ市にあるファブラ観測所では、7月8日に40.5℃を記録。これは1世紀以上にわたる観測史上最高気温となった。またフランス気象局によると、フランスでは広範囲にわたり熱波に関する「アンバー警報」(2番目に高いレベル)が発令されたほか、旱魃、高温、低湿度により火災危険度も高いレベルとなった。
ドイツでも3日連続で最高気温を更新し、ポーランド国境に近い東部のコシェンでは6月28日に41.7℃を記録。計252か所の気象観測所で過去最高の気温が観測され、これは過去最多となった。ドイツ気象局(DWD)によると、6月27日までにドイツ全土の46か所の観測所で40℃を超える気温が観測された。
英国でも、6月の最高気温が3日連続で更新され、6月25日にはイングランド南部で37.3℃を観測(暫定値で上方修正される可能性が高い)。英国気象庁は6月26日にも再び「猛暑に関する赤色警報」を発令。現行の気象警報制度の歴史上、赤色警報が3日連続で発令されたのは初めてとなった。
この熱波による死者は、各国発表値を合計すると25,000人を超える。
また海域では、極域以外の世界の海域(南緯60°から北緯60°)の月平均海面水温が、6月として過去最高記録を記録し、2024年6月に樹立された従来の記録を0.01℃上回った。コペルニクス気候変動サービスによると、これは赤道太平洋で強いエルニーニョ現象が発達したことが一因だという。この熱波により、欧州の複数の国で月間および観測史上最高の気温記録が更新され、熱波関連の死亡を含む深刻な健康被害をもたらした模様。
さらに、欧州では広範囲にわたる乾燥が見られ、これが極端な暑さと相まって、特にイベリア半島や南フランスにおいて山火事が発生。東ヨーロッパの一部地域では旱魃のリスクが高まった。
世界全体では、2026年6月はERA5データセットにおいて観測史上2番目に暑い月となり、平均地表気温は16.54°で、同月の1991年から2020年の平均値を0.56℃上回った。これは2024年6月に次ぐ史上2番目の暑さ。
2026年6月の欧州陸域の平均気温は、同月としては観測史上2番目となった。熱波の影響を最も強く受けた西欧では、平均気温が20.74℃で1991年から2020年の6月平均を3.05℃上回り、2025年6月に記録された過去最高記録を更新し、観測史上最も暑い6月となった。
【参照ページ】Western Europe has hottest June on record
無料会員に登録すると、
有料記事の「閲覧チケット」を毎月1枚プレゼント。
登録後、すぐにご希望の有料記事の閲覧が可能です。
無料登録してチケットを受け取る
【無料会員向け】有料記事の閲覧チケットの詳細はこちら
または
有料会員プランで
企業内の情報収集を効率化
- 2000本近い最新有料記事が読み放題
- 有料会員継続率98%の高い満足度
- 有料会員の役職者比率46%
有料会員プランに登録する