
米連邦巡回区控訴裁判所は6月22日、米エネルギー大手スパイアーが2019年から運転している米ミズーリ州での天然ガスパイプライン「スパイアーSTLパイプライン」について、米連邦エネルギー規制委員会(FERC)が2018年に発行した建設許可を破棄した。環境NGOの環境防衛基金(EDF)が提訴していた。
スパイアーSTLパイプラインは、総長約100kmの比較的短距離のパイプライン。イリノイ州中部を横断する「ロッキーズ・エクスプレス・パイプライン」と、イリノイ州南部からアーカンソー州を通過し、ルイジアナ州までを結ぶパイプライン「イネーブル・ミシシッピ川・トランスミッション」を接続するし、双方の運営能力を高めることを目的としていた。総工費は2.85億米ドル(約310億円)。2019年に着工し、11月から運転開始。日量最大4億立法フィート(11km3)の供給力を持つ。権益はスパイアーが100%保有し、運営も自社で行っていた。
FERCは、パイプライン等のインフラ建設に際し、公共的な便益を証明するための「Certificate of Public Convenience」を発行し、建設許可を付与する。しかし今回の事案では、裁判所は、スパイアーから提出された書類に関し、パイプライン敷設でコスト削減等の効果があるとした説明に関し、パイプライン会社とエネルギー小売会社が同一グループ会社であり、証拠操作が簡単にできてしまうと指摘。実際には公共的な便益を示す証拠が不十分と判断した。
【参照ページ】Spire STL pipeline would provide Laclede with more contract flexibility
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