反ESG・反DEIで知られる米資産運用大手ストライブ・アセット・マネジメントは11月26日、新たに直接投資(ダイレクト・インデックス)型のファンドを設定した。投資信託や上場投資信託(ETF)ではなく、個別銘柄に直接投資することで、パッシブ運用を実現する。
同社は、2022年に創業。創業者は、2024年の共和党大統領候補にもなったヴィベック・ラマスワミ氏。同氏は、イーロン・マスク氏とともに、次期トランプ政権の諮問委員会「政府効率化省(DOGE)」が外部アドバイザーとして主導することになっている。マスク氏は、米連邦予算を2兆米ドル削減できると主張。ラマスワミ氏は、国防総省、教育省、医療分野を予算削減対象分野として挙げている。
同社は、ESG投資を「社会的・政治的目標を掲げ、投資パフォーマンスを毀損する投資」とみなしており、既存の運用会社に対抗することを明確に掲げている。2022年8月に最初のファンドをローンチし、現在の全ファンドの運用資産総額は18億米ドル(約2,700億円)。
今回のファンドでは、「ESGやDEIの制約を気にすることなくコーポレートガバナンスに関与する」エンゲージメント戦略も主張。また、VestMarkが提供するダイレクト・インデックス・ソリューション・ツールを活用し、投資商品の税制上のメリットも追求。税務上のロス・ハーベストの機会を毎日スキャンすることや、既存の株式ポートフォリオからの現物移管のオプションも含まれる。
同社のCEOには、元カリフォルニア州公務員退職年金(CalPERS)ポートフォリオマネージャーのマット・コール氏が就任しており、同氏は、米国の時価総額が大きい企業の97%は、2023年にピークから10%以上のドローダウンを経験しているが、その後ピーク価格に戻ると予想しており、その収益機会を獲得すると表明している。
同商品は、フィデリティ・インベストメンツとチャールズ・シュワブの証券プラットフォームで取り扱われている。
【参照ページ】STRIVE’S DIRECT INDEXING NOW AVAILABLE ON FIDELITY AND SCHWAB
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