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【スペイン】VW傘下のセアト、VW不正ガス事件の影響を受け、建て直しが急務

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 スペインの大手自動車メーカー、セアト社が、フォルクスワーゲン(以下VW)の排ガス不正問題で大きく揺れている。セアト社は1950年にスペインの国策自動車会社として設立され、スペインを代表する自動車メーカーであったが、1993年にVW傘下の子会社となった。そのため、今回のVW排ガス不正問題を大きく受けている格好だ。

 9月25日、VWは経営陣を一新するため、セアトの会長を務めていたユルゲン・スタックマン氏を、VWの営業担当副社長に抜擢。スタックマン氏は、昨年「セアトを2025年までによりサステナブルな自動車メーカーとしていく」という方針を大きく掲げ、経営を大きくリード、CO2排出量の削減など一定の効果を発表してきていた。しかしながら、9月29日に、今回の事件で対象となった1100万台のうち、70万台のエンジンをセアトが生産していたことを自ら表明。セアトの責任についても大きく明るみに出てきた格好だ。

 セアトは、元来スペインの看板自動車メーカーでもあり、同社にはスペイン政府から多額の助成金が流れている。情報分野や研究開発に向けての公的ローンだけで1億420万ユーロ、生産技術分野への助成金が1,330万ユーロ、その他技術力向上やエネルギー効率の改善などでも160万ユーロの助成金を受けている。セアトは、VWグループの一員として顧客からの信頼回復を実現させるだけでなく、スペイン政府やスペイン国民からの信頼回復や説明責任についての対応に追われていきそうだ。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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