Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】バイエル、農業バリューチェーンのCO2算出ツール開発。バイオエタノールで実証導入

 化学世界大手独バイエル、米農業ソフトウェア大手ブッシェル、アマゾンのAmazon Web Services(AWS)は12月8日、農業バリューチェーンでのカーボンフットプリントを算出するツール「プロジェクト・カーボンビュー」を開発したと発表した。バイエルが構想し、ブッシェルがAWS上にシステムを構築した。まずは米国のとうもろこし由来のバイオエタノールを対象とする。

 同ツールは、米国を対象とし、バイオエタノールの原料となるともうころしの生産者が、植付から生産までのサプライチェーン全体でのカーボンフットプリントを算出できるもの。これにより、バイオエタノール生産でのカーボンフットプリントを可視化し、より二酸化炭素排出量の少ないバイオエタノールの生産が可能となる。

 今回のツール利用プログラムに参加する農家は、バイエルの独自アプリ「クライメート・フィールドビュー」を通じて農場データの収集を行うとともに、ブッシェルのプラットフォームを活用しているアクティブユーザー54,000人から収集した配送・輸送データにアクセスできるようになる。加えて、今回開発した「プロジェクト・カーボンビューを」を利用することで、エタノール生産施設からオンデマンドで製品取引や作物取引市場データへのアクセスも可能。二酸化炭素排出量データを加味しながら、調達・購買を効率的に進めることができる。

 プロジェクト・カーボンビューは、米国とうもろこし農家を対象に、実証プログラムとしてまずスタート。参加する農家には、参加費用が支払われる。本格稼働した場合には、農家は低炭素型の農業慣行に応じて報酬を得ることができるようになる。将来的には、米国以外の地域や、大豆等の飼料作物、食用穀物、油糧種子等にも拡大導入する方針。

 バイエルは11月、マイクロソフトの間でも、農業向けに、クラウドベースのデジタルソリューションを共同開発すると発表している。

【参考】【国際】バイエルとマイクロソフト、農業向けクラウドソリューションを共同開発へ(2021年11月25日)

【参照ページ】Bayer to launch Project Carbonview, an industry-first digital carbon footprint measurement solution for agriculture

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。