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【スイス】ネスレ、パーム油生産での森林破壊行為監視のため衛星サービス「Starling」活用

 食品世界大手スイス・ネスレは9月14日、パーム油生産での森林破壊ゼロを確保するため衛星を用いた監視アクションを開始すると発表した。仏エアバスと国際森林保護NGOのThe Forest Trust(TFT)が共同開発した衛星監視ツール「Starling」を用いる。Starlingを農業監視に活用するのは同社が世界初。

 ネスレは2010年、2020年までにサプライチェーンにおける森林破壊をゼロにする目標を掲げ、2017年には生産地の63%が「森林破壊ゼロ」を保証できるものとなっている。今回、衛星を用いた監視を行うのことで、森林破壊ゼロのパーム油をさらに推進する。

 Starlingは、高解像度のレーダーと光学衛星画像を駆使し、リアルタイムで森林情報を収集、面積などの変化を捉えることができる。使われるている衛星は、エアバスの高解像度衛星「SPOT 6」と「SPOT 7」。広大な土地監視用に開発された他社製のセンサーも用いている。これらにより、パームやし農園、森林保護区等の地区を正確にモニタリングすることができる。収集された大量データは機械学習(マシンラーニング)技術を用いて分析され、企業がアクションを起こしやすい情報形式にまとめられる。

 ネスレは、2016年半ばより、マレーシアのペラ州でStarlingの実証プログラムを実施していた。今回の本格導入決定により2018年12月までにサプライチェーン上の100%のパームやし農家が監視下におかれる。

 ネスレはまた、今年初め、2023年までに100%のパーム油をRSPO認証にするという目標も掲げた。すでにパーム油調達の91%に相当するサプライヤー名も公開している。

【参照ペーj記】Nestlé accelerates No Deforestation commitment by implementing 100% satellite monitoring coverage of its global palm oil supply chains

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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