
 英エネルギーリサーチ大手ウッド・マッケンジーは8月20日、韓国での水素産業戦略により、韓国での水素生産コストは2030年までに半減するとの予測を発表した。再生可能エネルギー電力を活用した水電気分解で生産する水素(グリーン水素)の生産価格が大幅に下げる見込み。
 韓国では、文在寅大統領が、産業を2050年までに水素経済化する「水素戦略」を掲げており、2022年までに水素をエネルギー源と街を3市建設し、燃料電池自動車(FCV)も大規模に普及させる政策を進めている。
 ウッド・マッケンジーは、現在、グリーン水素は、化石燃料を改質して生産する「ブルー水素」と比べ生産価格が2倍から4倍ほどだが、2030年までに価格は半減するとの見通しを示した。
 韓国の水素生産量は世界第5位。しかし水素の86%は、脱硫化用途で使われており、エネルギー源としての活用は非常に少ない。しかし文在寅大統領の政策で、FCVの生産台数を現行の年間2000台から、2022年までに81万台に、2040年までに620万台にまで増やす計画も示されている。水素確保では、輸入水素も使っていくという。
 発電状況では、韓国は現在、再生可能エネルギーの電源比率は7%と小さく、太陽光発電と風力発電の比率は3%しかない。しかし2030年までに再生可能エネルギーの比率を20%にまで拡大しようとしている。
 ウッド・マッケンジーによると、太陽光発電や風力発電の価格は、韓国でもすでにガス火力発電と同等まで下がっており、2025年までに石炭火力発電をも下回ると予測している。
【参照ページ】Green hydrogen cost to halve by 2030 - a boost to South Korea’s hydrogen ambitions
    
    
	 
	
    
    
    
        
            
                Sustainable Japanの特長
                Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
                
                    - 時価総額上位100社の96%が登録済
 
                    - 業界第一人者が編集長
 
                    - 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
 
                    - 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
 
                
                さらに詳しく
                ログインする
            
            
                ※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら