【アメリカ】ネスレ、動物性たんぱく質不使用の乳製品を販売開始。スタートアップ協働

　食品世界大手スイスのネスレは9月12日、動物性たんぱく質を含まない乳製品を2022年末に米国で販売を開始すると発表した。同アクションは、同社の植物由来の代替肉・乳製品への投資の一環。

　同製品の開発では、ネスレが新たに設立したアクセラレーター・プログラム「ネスレR+D」を通じ、フードテック・スタートアップ米Perfect Dayと協働。Perfect Dayが開発したアニマルフリーたんぱく質を原料に使用した。

　Perfect Dayの技術では、微生物「マイクロフローラ」の発酵過程で、乳製品たんぱく質と同等のたんぱく質を生産することができる。同社が育成したマイクロフローラは、DNAレベルで調整がなされ、味、栄養素、泡立ち、形状等で牛乳に近づくよう設計されている。加えて、ヴィーガンでも摂取可能。乳糖も含まない。

　乳製品は、ネスレの主力製品。特に幼児に不可欠な栄養素の提供や、牛乳の生産による世界の酪農家の生計にとって重要とみており、今後も技術開発を続ける考え。

【参照ページ】Nestlé explores emerging technologies for animal-free dairy proteins
【画像】Nestlé

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所