
英競争・市場庁(CMA)は9月18日、アパレルブランド向けのグリーンウォッシュ防止ガイドを発行した。同時にアパレル大手17社に対し、既存のビジネス慣行の是正も勧告した。
英競争・市場庁(CMA)は2021年9月、環境訴求のガイドライン「グリーン・クレーム・コード」を公表。判断軸を示したことで、グリーンウォッシュを摘発しやすくしている。それを受け、同庁は7月29日、アパレル大手ASOS、Boohoo、Georgeの3社に対し、グリーンウォッシュの疑いで捜査を開始し、2024年3月には3社から環境訴求での実績の表示、説明、宣伝の方法を変更するコミットメントを得ている。
【参考】【イギリス】政府、アパレルのグリーンウォッシュ摘発で捜査開始。ASOS、Boohoo等(2022年8月15日)
今回のガイドは、同3社の調査過程や協議過程で得たグリーンウォッシュに関する論点をまとめ、ガイドとしてまとめたもの。具体邸には、自社製品に関する明確かつ正確な完全な情報の提供、サステナブルな商品の基準の明確な開示や最低要件の詳細な説明を求めた。また、製品がこれらの基準を満たさない限り、サステナブルな製品としてラベル表示しないことも要求した。同ガイドには視覚的にわかりやすいように具体例も多数掲載されている。
17社に対する勧告は、法定措置ではないため、現段階では対象企業の社名公表はしていない。勧告を記した書簡には、「サステナブル」等の曖昧な用語での商品訴求や、製品成分等の誤解を招きかねない訴求、製品全体がリサイクル品のようにとらえられかねない「リサイクル品」訴求、基準の未開示等に関して警告する内容が盛り込まれている。
【参照ページ】Greenwashing: CMA issues tailored guide for fashion brands
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