サブサハラアフリカの小規模農家向け農業サプライチェーン支援のDegasは1月13日、新たに10億円の資金調達に成功したと発表した。ガーナで約15,000軒が参画する農家ネットワーク「Degas Farmer Network」を活用した農家ファイナンスを拡大し、リジェネラティブ農業とバイオ炭の事業を展開する。
Degasは、過去三年間で培ってきた農家ネットワークが強み。構築してきたオンライン上で管理されたデータ、農業手法、テクノロジー、オペレーションエクセレンスを最大限活用し、環境を重視した農業の促進で、食糧危機と気候変動の双方の解決を目指す。
具体的には、テクノロジーを活用した農家ファイナンス事業を開始し、とうもろこし生産で、高品質な農業資材の提供から営農指導、集荷・貯蔵・販売を一気通貫で提供。生産性を向上すると同時に、カーボンクレジットの創出も行う。
またDegasに所属する60人以上のフィールドエージェントが、自社開発したソフトウェアを駆使し農家データを収集・解析。Degas独自の与信判断アルゴリズムに則り、各農家は環境や資産状況に左右されることなく農業資材を入手にすることを可能にする。さらに、収穫したとうもろこし12万袋超にQRタグを付与し、袋単位でのトレーサビリティを確保する。
今回出資したのは、ディープコア、マネックス・ベンチャーズ、インクルージョン・ジャパン等のベンチャーキャピタル。同社は、2020年10月にもシードラウンド1stで2.4億円を調達しており、その際にはアカツキ等も出資した。
【参照ページ】Degasがアフリカの食糧危機と気候変動問題を同時に解決するために、10億円の資金調達を実施し脱炭素事業へ進出
【参照ページ】アフリカにて、小規模農家の生産性を倍増させるDegas株式会社が2.4億円の資金調達。農家ネットワークの拡大およびサプライチェーンのデジタル化を推進。