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時価総額上位100社の97%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【ランキング】2025年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」

【ランキング】2025年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」 1

 毎年のダボス会議の目玉のひとつは、カナダの出版社Corporate Knightsが発表するサステナビリティの観点で世界企業ランキング「Global 100 Most Sustainable Corporations in the World (Global 100 Index)」。同ランキングは2025年版は1月22日に発表された。早速、2025年の顔ぶれを見ていこう。

Global 100 トップ10

順位 企業 国・地域 業界
1 シュナイダーエレクトリック フランス 製造業
2 シムズ オーストラリア 廃棄物管理
3 ヴェスタス・ウィンド・システムズ デンマーク 製造業
4 ブランブルズ オーストラリア 製造業
5 台湾高鉄 台湾 インフラ
6 SMAソーラーテクノロジー ドイツ 製造業
7 アルストム フランス インフラ
8 スタンテック カナダ コンサルティング
9 オーステッド デンマーク エネルギー
10 エンフェーズ・エナジー 米国 エネルギー

(出所)CorporateKnightsの発表を基にニューラル作成

昨年に引き続きトップ10入りしたのは、

  • シュナイダーエレクトリック
  • シムズ
  • ヴェスタス・ウィンド・システムズ
  • ブランブルズ
  • 台湾高鉄
  • SMAソーラー・テクノロジー
  • スタンテック

の7社。今年もメソドロジー改定があり、順位にも影響を与えた。

 日本からは、昨年と同様、エーザイ、リコー、シスメックスの3社がランクイン。日本企業のランクイン数は、2015年の1社から2016年と2017年は4社。2018年も4社を維持し、2019年は2倍の8社へ、2020年は6社に減り、2021年5社、2022年3社、2023年4社、2024年3社へと減少。今回は横ばいの3社だった。

 また、日本でも知名度の高い企業やSustainable Japanでしばしば取り上げる企業も多数、11位から100位の間にランクインした。

  • 12位 LGエナジー・ソリューション
  • 13位 NIO(蔚来汽車)
  • 14位 ファースト・ソーラー
  • 15位 Signify
  • 25位 ピレリ
  • 26位 トレイン・テクノロジーズ
  • 30位 アクシオナ
  • 31位 ダッソー・システムズ
  • 35位 エーザイ
  • 39位 シティ・デベロップメンツ
  • 40位 ネステ
  • 43位 ケリング
  • 44位 ノキア
  • 45位 テスラ
  • 47位 エシティ
  • 50位 ランド・セキュリティーズ
  • 51位 リコー
  • 52位 サムスンSDI
  • 54位 シスコ・システムズ
  • 57位 リビアン・オートモービル
  • 57位 ユミコア
  • 58位 SAP
  • 62位 ノボノルディスク
  • 63位 プロロジス
  • 69位 アップル
  • 71位 ユニリーバ
  • 72位 エクイニクス
  • 76位 信義光能(シンイー・ソーラー)
  • 77位 シンガポール・テレコミュニケーションズ(シングテル)
  • 79位 HP
  • 81位 スイス再保険
  • 82位 モントリオール銀行
  • 84位 ヘンケル
  • 86位 BTグループ
  • 89位 マニュライフ・フィナンシャル
  • 90位 アングロ・アメリカン
  • 91位 サノフィ
  • 93位 ナットウエスト・グループ
  • 96位 BNPパリバ
  • 97位 合庫金控
  • 98位 シスメックス

Global 100 地域別社数ランキング

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
ヨーロッパ 44 59 55 49 52 53 59 59 51 49 46 41 44 42 44
北米 21 14 20 31 32 27 25 22 28 29 33 36 31 29 26
アジア・太平洋 31 23 18 18 15 18 14 14 17 18 18 20 22 25 23
中南米 3 3 5 2 1 2 2 5 4 3 2 3 2 2 3
中東・アフリカ 1 1 1 0 0 0 0 0 0 1 1 0 1 2 4

 地域別のトップ100企業数は、ヨーロッパと北米を合わせた企業で70%。アジア・太平洋のランクイン数は23社で昨年から2社減った。

Global 100 アジア内国別ランクイン社数ランキング

 

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
アジア・太平洋 31 23 18 18 15 18 14 14 17 18 18 20 22 25 23
 日本 19 12 4 5 1 4 4 4 8 6 5 3 4 3 3
 中国 0 0 0 0 1 1 1 1 0 2 2 4 3 8 8
 シンガポール 1 2 3 4 4 4 3 3 2 3 3 3 4 4 4
 台湾 0 0 0 0 0 0 0 1 2 2 1 1 2 2 4
 オーストラリア 6 6 9 5 4 5 2 2 2 2 2 3 3 2 2
 韓国 1 2 1 3 4 4 3 3 3 2 2 2 2 2 2
 香港 1 0 1 1 1 0 1 0 0 1 1 3 3 3 0

(出所)CorporateKnightsの発表を基にニューラル作成

 アジア・太平洋地域内のランクイン企業数は、中国が8社でトップ、シンガポールと台湾が4社、日本が3社となった。台湾が昨年の2社から躍進した。

 中国のランクイン企業は、NIO(蔚来汽車)が13位、雅迪(ヤディア・グループ・ホールディングス)が19位、理想汽車(リ・オート)が23位、小鵬汽車(XPeng)が32位、MLSが55位、信義光能(シンイー・ソーラー)が76位、ビタソイが83位、Risen Energyが87位。

 台湾のランクイン企業は、台湾高鉄が3位、旭隼科技(ボルトニック・パワー)が11位、巨大機械工業(ジャイアント・マニュファクチャリング)が33位、合庫金控が97位。

ランキングの評価方法①(4つのスクリーニング)

Global 100の選出方法は、評価対象は上場企業のみで、対象企業は、以前は20億米ドル以上だったが、2021年から売上10億米ドル以上となった。

 その後に製品カテゴリー・スクリーニングが行われ、スクリーニング基準を満たさない企業はその時点でランキング対象から除外される。通過した企業はスコアリングがなされ、ランキングされる。

製品カテゴリー

 財務状況のスクリーニングを通過すると次は製品カテゴリーのスクリーンが行われる。今年は大幅な変更があった。

  1. 医薬品アクセス・インデックスで(ATMI)下位25%の製薬会社
  2. 栄養アクセス・インデックス(ATNI)で下位25%の食品会社
  3. Motley Fool、Wespath、Sin Stocks、RedLightNetworkでリストアップされたアダルト企業
  4. InfluenceMapで気候変動ロビー活動がレッドの企業
  5. InfluenceMapで気候変動議決権行使が下位25%の運用会社
  6. バンクトラックが指定する気候変動に有害なプロジェクトに10%以上の経営的、財政的な関与をしている企業
  7. NBIMに投資除外指定されたセメント会社
  8. NZ SuperFundに投資除外指定された民間武器会社
  9. NBIMとNZ SuperFundに投資除外指定された問題のある武器メーカー
  10. ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)、NBIM、NZ SuperFund、As You Sowが問題のある武器売上比率5%と認定している武器メーカー
  11. Chain Reaction ResearchまたはNBIMが森林破壊関与と認定している企業
  12. 新規投資の脱炭素向け割合が直近で50%未満のエネルギー企業
  13. 動物福祉専門機関SKでレッドリスト入りしている企業
  14. アメリカ・フレンズ奉仕団に投資除外推奨されている営利刑務所運営会社
  15. Banking on Climate Chaosが指定する直近の持続可能な収益の比率が10%以下で化石燃料事業関連の新規融資比率が高い5行。
  16. GICSでギャンブルセクターに位置づけられている企業
  17. NBIMに腐敗で投資除外指定されている企業
  18. 罰金・和解金の対売上比が過去1年間で1%を超えた企業
  19. 米国及びカナダ政府の投資家向け制裁リストに掲載されている企業
  20. NBIMにオイルサンドで投資除外指定されている企業
  21. NBIMに人権侵害で投資除外指定されている企業
  22. 発電量または売上の10%以上が石炭である企業(但し、発電量または売上の20%未満が石炭かつ今後石炭関連の投資計画がなく、投資の50%以上が持続可能なものである場合は対象外)
  23. NBIMとNZ SuperFundにたばこで投資除外指定されている企業

ランキングの評価方法②(スコアリング)

 スコアリングする際の評価基準は、25項目ある。そのうち11項目が必須項目でセクターになく評価に用いられる。その他12項目は、セクターに応じたウエイトが用意されている。前年からの変更点は太字。

  • エネルギー生産性:売上(購買力調整後米ドル換算)÷(直接的および間接的なエネルギー消費量ー再生可能エネルギー消費量)
  • GHG生産性:売上(購買力調整後米ドル換算)÷ 温室効果ガス排出量(スコープ1と2)※市場ベースデータを採用
  • 水生産性:売上(購買力調整後米ドル換算)÷ 水消費量
  • 廃棄物生産性:売上(購買力調整後米ドル換算)÷ 非リサイクル廃棄物排出量
  • VOC生産性:売上(購買力調整後米ドル換算)÷ VOC排出量
  • NOx生産性:売上(購買力調整後米ドル換算)÷ 窒素化合物排出量
  • SOx生産性:売上(購買力調整後米ドル換算)÷ 硫黄化合物排出量
  • PM生産性:売上(購買力調整後米ドル換算)÷ PM排出量
  • サステナブル売上:EUタクソノミー、中国タクソノミー、気候債券イニシアチブ(CBI)等が定める「サステナブル」商品・サービス売上比率
  • サステナブル投資:Corporate Knightsが指定する「クリーン」R&D投資・設備投資・M&A投資比率
  • 休業災害(LTI)率
  • 事故死者数:事故死者数 ÷ 総フルタイム従業員数
  • 離職率:離職者数 ÷ 総従業員数
  • 有給傷病休暇:本社所在国で有給傷病休暇10日以上、有給中の給与50%以上支給
  • 経営陣報酬制度:サステナビリティ指標に連動した報酬制度の有無及び構成ウエイトの割合
  • 経営陣の女性比率
  • 取締役の女性比率
  • 経営陣の人種マイノリティ比率:本社所在国の従業員の人種比率と経営陣の人種比率の差
  • 取締役の人種マイノリティ比率:本社所在国の従業員の人種比率と取締役の人種比率の差
  • サプライヤー・サステナビリティ・スコア:ブルームバーグのデータをもとに企業の最大サプライヤーを特定。そのサプライヤーをGlobal 100と同じ評価方法でスコアリングした際のスコア
  • 政治影響:気候変動に関する政策アドボカシーの状況(ボーナス加点項目として設定)※要件が強化された
  • CEO報酬と従業員平均報酬の比率:DJSI、FTSE4Good、STOXX Global ESG、MSCI ESG Leaders Global 100への採用での連動有無 ※詳細要件が追加された
  • 納税:納税額 ÷ 過去5年EBITDA
  • 年金保護:75% ×(DC年金掛金total ÷ フルタイム当量従業員パーセンタイルランク)+ 25% ×((予測給付債務 ÷ フルタイム当量従業員パーセンタイルランク)− (1-(DB年金資産の公正価値 ÷ 負債パーセンタイルランク))
  • 制裁減点:制裁金・課徴金・罰金 ÷ 過上

最終ランキングの作成

 最終ランキングは全業界横断での評価ではなく、まず業界ごとのスコアランキング表が作られる。そして、ベンチマーク指標であるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)でのセクター(業界)割合を用い、各業界からの最終ランキングに入ることができる業界ごとの企業数を割り当てる。最後に、その業界割当数を用い業界ランキングの上位企業から最終ランキングに入れられる。

【ランキング】2025 Global 100 【メソドロジー】The 2025 Global 100: Overview of Corporate Knights Rating Methodology

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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