
国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は6月24日、各国の国連持続可能な開発目標(SDGs)達成状況を分析したレポート「Sustainable Development Report」の2025年版を発行した。
国別SDGsランキングは、2016年からドイツのベルテルスマン財団とSDSNが「SDG Index & Dashboards」として発表していたが、2019年から報告書の名前は「Sustainable Development Report」となり、その中で「SDG Index & Dashboards」も公表している。今年は167カ国について分析した。
SDG Index 2025
- フィンランド(87.0)
- スウェーデン(85.7)
- デンマーク(85.3)
- ドイツ(83.7)
- フランス(83.1)
- オーストリア(83.0)
- ノルウェー(82.7)
- クロアチア(82.4)
- ポーランド(82.3)
- チェコ(81.9)
- 英国(81.9)
- スロベニア(81.2)
- ラトビア(81.2)
- スペイン(81.0)
- アイスランド(80.8)
- スロバキア(80.8)
- エストニア(80.8)
- ベルギー(80.7)
- 日本(80.7)
- ポルトガル(80.6)
上位の順位はほぼ変わらず、欧州勢がほぼ独占した。上位3位は昨年同様、北欧3カ国。日本の順位は、2016年以降、2016年が18位、2017年が11位、2018年が15位、2019年が15位、2020年が17位、2021年が18位、2022年が19位、2023年が22位と変動し、順位を下げる傾向が見られたが、2024年は18位に回復し、今回は19位だった。
(出所)SDSN
日本の状況は、目標9「産業・イノベーション・インフラ」は昨年は「グリーン」評価だったが、STEM(理系)領域での高等教育の女性卒業生比率が非常に低い評価となり、「イエロー」評価に下がった。一方、目標3「健康・ウェルビーイング」は、主観的なウェルビーイング認識の評価が大幅に上昇し、全ターゲット達成で「グリーン」評価となった。
一方、目標2「飢餓ゼロ」、目標5「ジェンダー平等」、目標12「作る責任、使う責任」、目標13「気候変動」、目標14「海洋生態系」、目標15「陸上生態系」は、「レッド」評価。特に「飢餓ゼロ」は、前年には「イエロー」評価だったが、栄養摂取評価がスコアが同じながらも評価が下がり「レッド」となった。
同報告書では、今年から、17の主要指標に焦点を当てた新たな指数(SDGi)が導入され、SDGsの全体的な進捗を時間軸で追跡する機能が追加された。
【参照ページ】Sustainable Development Report 2025
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