米国ネスレは4月22日、アイスクリーム、乳製品、飲料、冷凍品などを取り扱う23の全ての工場において、埋め立て処分場への廃棄ゼロを達成したと発表した。この取り組みの一環として、同社は生産過程で発生する副生成物の処分をする際、それらを再利用、リサイクル、エネルギー生成に活用する方法を継続的に追及しており、現状では堆肥の製造、リサイクル、発電、動物飼料の製造といった方法で廃棄物の有効活用に取り組んでいる。
また、米国ネスレでは製造過程で発生する副生成物の最少化にも取り組んでおり、同社の環境保護基準を満たした信頼性の高い廃棄物処分会社と協力してリサイクルプログラムを展開している。さらに、現在米国ネスレの全23工場が環境管理システムISO14001も取得している。
米国ネスレの会長兼CEOを務めるPaul Grimwood氏は「我々は目標達成に向けて我々が行ってきた努力をとても誇りに思っている。我々の多様な製品カテゴリにわたる製造作業の幅と複雑さを考えると、全23工場で埋め立て処理ゼロの達成はまさに特筆に値する実績だ。我々は従業員とともに、埋め立て処理ゼロを維持し、製品ライフサイクルにおける各段階の環境負荷を軽減するための新しい方法も追及していく」と述べた。
ネスレは世界全体でも事業運営における資源効率の向上に取り組んでおり、2014年にはネスレの世界全工場の15%にあたる72工場において埋め立て処分場への廃棄物ゼロを実現した。これは同社が掲げた2015年までに10%という目標を大きく上回る実績だ。"Creating Shared Value(共通価値の創造)"という理念とともに、ネスレは革新的な取り組みを毎年着実に前進させている。
【参照リリース】Nestlé USA Announces that All 23 Factories Achieve Zero Waste to Landfill
【企業サイト】Nestle USA
(※写真提供:Taina Sohlman / Shutterstock.com)
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