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【アメリカ】ジェネンテック、最先端のテクノロジーを活用した省エネオフィスビルをオープン 2015/06/26 最新ニュース

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 米国サンフランシスコに拠点を置くバイオテクノロジー大手、ジェネンテックが5月下旬にオープンしたオフィスビルが話題を呼んでいる。というのも、同ビルは最先端のIoTテクノロジーを活用してエネルギー効率化を実現するための画期的な実験プロジェクトから生まれた最初のオフィスビルだからだ。

 米科学ジャーナル大手のScientific Americanの記事によると、2013年の10月着工にされたこの”Building 35“は、ローレンス・バークレー国立研究所の実験施設、フレックスラボで開発されたモデルに基づき設計されたもので、ビルの照明や換気、遮光などはセンサーを活用した数か月に及ぶ実験を経て、エネルギーが最大限効率化されるように調整されている。

 同ビルでは、会議室の換気システムは空気中の二酸化炭素が1,000ppm(0.1%)以下になるまでオンにならない、自然光を最大限活用するために自動窓のブラインドは完全には下ろせないようになっているなど、テクノロジーを活用してエネルギー効率を上げるための様々な仕掛けが施されているという。

 同ビルの建築コストは明らかにされていないが、最先端の省エネ技術と素材により同ビルのエネルギー利用は2007年のビル業界の自主効率基準を約30%下回り、照明制御により年間4,145ドル、エネルギーの60%以上を節約できるとのことだ。また、現在カルフォルニア州では干ばつによる水不足が深刻化しているが、同ビルの周りにある芝生の灌水設備は78%の水を節約可能だとしている。
 
 現在、フレックスラボではサンフランシスコ・ベイエリアの電力大手、パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニーが効率化テクノロジーの実験を行っているほか、今年の夏には太陽光大手のソーラーシティ、電気自動車大手のテスラが太陽光パネル、蓄電システムの実験を行う予定だという。

 米国カルフォルニア州のベイエリアはシリコンバレーを筆頭に世界の最先端技術が集結するイノベーション拠点でもある。国立研究所と企業らが連携して開発する画期的な環境テクノロジーは、世界のビル建築の常識を変える可能性もある。今後の更なるイノベーションを期待したいところだ。

【参照記事】Cooler Buildings save energy
【企業サイト】Genentech
【参考サイト】Lawrence Berkeley National Laboratory

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