【アメリカ】CVSヘルス、タバコ販売中止から1年、小売全体のタバコ販売数減少に効果 2015/09/24 最新ニュース

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 米ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスは9月3日、同社が店舗におけるタバコの販売を中止してからの過去1年間で、米国の各州でタバコの販売数が減少したとするデータを公表した。また、同社は同時に若年世代の脱タバコに向けた新たなコミットメントも発表した。CVSヘルス、CVS財団、スコラスティックによる協働イニシアチブで、学校を拠点として喫煙予防プログラムを開始するというものだ。

 今回CVSヘルス研究所は、CVSヘルスがタバコの販売を中止してからの8カ月間で、ドラッグストア、食料品店、大規模小売店、1ドルショップ、コンビニ、そしてガソリンスタンドにおけるタバコ販売数がどのように推移したかを調査した。

 その結果、CSVヘルスが展開する薬局小売・コンビニストアチェーン、CVS/ファーマシー(以下CVS)が小売薬局市場の15%以上を占めている州では、CVSが存在しない州と比較してタバコ販売数が1%多く減少していることが分かった。販売数が減少した州では喫煙者のタバコ購入数は8カ月間で平均5個少なく、合計では約9,500個の減少となった。

 これは、CVSのタバコ販売を中止したことにより、喫煙者は他店舗へとタバコの購入場所を移しただけではなく、販売中止をきっかけに禁煙も含めて購入個数そのものを減らしたことを意味している。

 また、タバコ販売中止のさらなる好影響として、CVSが15%以上の小売薬局市場を占めている州では販売中止直後にニコチンパッチの販売量が4%増加したことも今回の調査で解った。

 同社の医療責任者を務めるTroyen A. Brennan氏は「一年前、我々は人々がより健康になるように支援するという我々の目的と矛盾するという理由で、タバコの販売を中止した。そして今日、我々の決断が、小売業全体を通じたタバコ販売数の減少という、公衆衛生によい影響をもたらしたことを示す新たなデータを公開できることを嬉しく思う」と語る。

 なお、CVSによると、タバコ販売中止の影響は別のデータからも明らかになったとのことだ。同社のタバコ販売中止以来、CVS系列のミニッツ・クリニックの禁煙外来の相談者は2倍以上になり、薬剤師は26万人以上のカウンセリングを実施し、ニコチン置換療法により約60万人に処方したという。

 CVSは慈善活動にも積極的に取り組んでおり、禁煙や喫煙防止のプログラムに100万米ドル以上の助成金を提供し、さらにTobacco-Free Kids、Stand Up To Cancer、そして米国肺協会が主宰するプログラム、LUNGFORCEなどとも連携している。

 さらに、同日CVSヘルスはこの1年間の成功を祝うとともに、新たなコミットメントも発表された。今後同社は、出版物や教育、メディアなどを通じ、若者の喫煙防止および喫煙の健康への影響に関する理解向上を目的として学校を拠点としたプログラムも導入するという。

 「人々の健康を支援する」という自社のミッションとの一貫性、インテグリティを重視してタバコ販売を中止したCVSヘルスの決断は、実際に米国の人々の健康に大きな好影響を生み出している。

【参照リリース】CVS Health Marks First Anniversary of Tobacco Removal With New Data on Decision’s Impact, Extends Commitment to Creating Tobacco-Free Generation
【企業サイト】CVS Health

(※写真提供:Northfoto / Shutterstock.com

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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