【ドイツ】アディダス、再生利用可能な廃棄物ゼロのスポーツ用品プランを公表 2015/10/11 最新ニュース

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 ドイツのスポーツ用品大手、アディダスは9月24日、二度と使い捨てされることがない新しいスポーツ用品の開発に向けた画期的なプラン、「Sport Infinity」(スポーツインフィニティ)を発表した。インフィニティとは「無限」や「無限大」を意味する言葉で、スポーツ用品を廃棄せず、形を変えて繰り返し使用するという計画だ。

 「Sport Infinity」の展開により、サッカー関連のクリエイターたちは無尽蔵の3D(三次元)の高機能素材を使用して自分たちが理想とする製品を絶えず再考案し、再利用できるようになる。使用済みのスポーツ用品をグラム単位で微粉砕し、廃棄物ゼロ、接着剤不使用のプロセスを経て再生することで、消費者に対してこれまで以上に幅広いパーソナライゼーションの機会を提供する。

 粉砕されるスポーツ用品の中には、2009年から2014年まで4年連続でFIFA バロンドール(世界年間最優秀選手賞)を受賞したアルゼンチン代表のサッカー選手、リオネル・メッシ氏が着用したスパイクも含まれるという。

 今回の発表についてメッシ氏は「私の着用するスパイクも含め、すべてのスパイクを環境保護を念頭において作ろうとするアディダスの努力を誇らしく思う。私にとってこれはフットボールの未来を象徴するものだ」 と語っている。

 「Sport Infinity」は欧州委員会からの資金援助を受けて今年の6月に立ち上げられた、アディダスが主導する研究プロジェクトだ。メンバーの中にはBASFやリーズ大学などサステナビリティ分野の先進企業や機関が数多く含まれる。

 幅広い業界や学界の専門家らが協働し、破損したスポーツ用品と他産業からの余剰原材料とを組み合わせてリサイクルし、新素材の開発に取り組んでいる。使用される素材には航空機の製造に使用された炭素からワールドカップで得点した選手のスパイクに含まれる繊維に至るまで、あらゆるものが含まれる可能性がある。

 アディダスは今年の6月にも海洋保護に取り組むNGOのParley For The Oceansとのコラボレーションにより、海洋廃棄プラスチックのみで使用したシューズを発表するなど、環境やサステナビリティの観点を取り入れた製品開発を加速させている。サステナビリティ・イノベーションを事業戦略の核に据える同社の革新的な取り組みに今後も期待がかかる。

【参考サイト】Sport Infinity
【参照リリース】Messi’s boots today, recycled into yours tomorrow
【企業サイト】addidas

(※写真提供:Pres Panayotov / Shutterstock.com

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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