国連責任投資原則(PRI)は5月11日、機関投資家や運用会社向けに、ヘッジファンド運用分野でのESG投資を実現するためのデューデリジェンス質問票(DDQ)を発表した。PRIがこの分野でのチェックリストを発表するのは初めて。投資アセットクラスにおいては、これまで株式や債券の分野でESG投資手法について議論がされてきたが、不動産投資やコモディティ投資、ヘッジファンドなど他のアセットクラスではまだ普及しているとは言い難い。今回PRIがヘッジファンドでのESG投資手法の一定の見解を見せたことで、ESG先進機関投資家の間では、ヘッジファンド分野でのESG投資の動きが出てきそうだ。
今回のDDQは、機関投資家、運用会社、Alternative Investment Management Association(AIMA)など業界団体、コンサルタント、Fund Standards Board(HFSB)などの協力を得て作成された。
DDQの内容は、「ポリシー」「ガバナンス」「投資プロセス」「モニタリング・報告」の4分野で構成。各分野について、デューデリジェンスでヘッジファンド運用者に確認すべき具体的な質問内容が3つから4つ挙げられている。
【参照ページ】PRI releases due diligence questionnaire (RI DDQ)
【質問票】RI DDQ
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