IT世界大手米IBMは10月4日、加モントリオール銀行、スペインのカイシャ銀行、独コメルツ銀行、オーストリアのエルステ銀行グループの4行が、現在IBMとスイスUBSが協働で開発している金融ブロックチェーンシステム「Batavia」プロジェクトに参加すると発表した。Bataviaは、いつでも、どこからでも、どんな企業規模でもアクセス可能な貿易決済システムを目指している。
Bataviaは、オープンソースのブロックチェーン技術推進コミュニティ「Hyperledger」の元で開発されているブロックチェーン基盤「Hyperledger Fabric」を活用したシステムで、今後5行の他、貿易業界関係者や銀行顧客からの意見収集も踏まえて開発されていく。2018年前半には実際にプロトタイプを用いた顧客決済の実証実験を行う予定。
Hyperledgerには IBMの他、アクセンチュア、EY、シスコ、オラクル、ダイムラー、インテル、JPモルガン、BNPパリバ、イングランド銀行、SAP、サムスンSDS、ファーウェイ、日本の富士通、日立製作所、NEC、NTTデータも含めた約150社・団体が参画しており、ブロックチェーン決済システムに向けしのぎを削っている。IBMは、多国籍の金融機関を巻き込むことで、国際決済の分野でのイニシアチブを採りにいく考えと言える。
【参照ページ】Bank of Montreal, CaixaBank, Commerzbank, Erste Group, IBM and UBS Collaborate to Advance an Open, Blockchain-based Trade Finance Platform
【機関サイト】Hyperledger
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