Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【北米】スターバックス、飲料カップのリサイクルに投資。3年間でリサイクル可能素材に切替

 飲食世界大手米スターバックスは3月20日、米サーキュラーエコノミー投資ファンドClosed Loop Partnersのインキュベーター部門「Center for the Circular Economy」と連携し、ドリンク容器のリサイクル・堆肥化を実現するためのコンソーシアム「NextGen Cup Challenge」を発表した。新たなアイデアを募集しアクセラレーター資金を提供する。同コンソーシアムには、世界自然保護基金(WWF)やCascading Materials Visionも参加する。コンソーシアムを通じて開発した技術はオープンソース化し、スターバックス以外の企業にも採用を促す。

 世界では毎年6,000億個の紙またはプラスチックのカップが使用されているが、カップのリサイクル、堆肥化に向けた業界の動きは遅い。世界で2万8000店舗を展開するスターバックスはその内1%を占めており、今後3年間で完全にリサイクル、堆肥化可能なカップの投入を目指す。

 スターバックスの現在の紙カップの10%はリサイクル繊維が用いられており、試作品が2006年に米食品医薬品局(USFDA)から認可を受けた。カップのライナーには、品質安全基準を満たすため漏れ防止加工をしているため、適切なリサイクル施設を持つシアトル、サンフランシスコ、ワシントンDC、ニューヨークではリサイクル可能だが、リサイクルできない都市も多い。そのため、消費者にとって場所に応じてリサイクル可否が異なるという混乱を招いていた。

 スターバックスは、NextGen Cup Challengeとは別に、同社社内で、カップのライナーに植物性のリサイクル可能な素材を持ちる研究開発を進めている。テスト期間は6か月。ライナーが熱い飲み物を入れても十分な安全性を確保し、厳しい基準を満たすか確認する。すでに13回の試作が行われてたという。

 スターバックスは2017年、新商品「ナイトロ・コールドブリュー・コーヒー」向けに、ストローなしで飲める新たな蓋を開発。すでに北米を中心に1,400店舗に導入されており、今後北米の直営全店舗に展開する予定。英国では2018年初頭から、紙カップ当たり5ペンスを徴収し、再利用可能なカップへの切り替えを推進している。店舗では、通常の白い紙カップに似た再利用可能なカップを2米ドルで販売しているが、冷たい飲料用カップについても同様の取組を2018年末までに開始する。再利用カップ保有者への割引も継続する。

 3月21日に開催予定の株主総会は、「廃棄物ゼロ」を標榜。参加者3,000人にはリサイクル素材で作られ使用後もリサイクル可能なカップで飲み物を提供した。

【参照ページ】Starbucks and Closed Loop Partners launch consortium to develop recyclable, compostable cup solution

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。