オーストラリアの各州で使い捨てビニール袋の配布が禁止された。その結果、小売企業では顧客との対応に苦慮するケースも見られる。
オーストラリアでは、タスマニア、南オーストラリア州、北部準州、オーストラリア首都特別地域(ACT)ですでにビニール袋の配布が禁止されていたが、今回西オーストラリア州とクイーンズランド州も続いた。違反した小売企業には罰金が科せられる。
小売大手ウールワースでは、西オーストラリア州の店舗でビニール袋禁止州法の数日前から無料配布を止めたところ、怒った客が店員の首を絞める行為に出た。このような例は他の州でも見られる。スーパーマーケットを対象に行われた調査では、回答した132店舗のうち、43%にあたる57店の店員が、ビニール袋禁止を理由に買い物客から何らかの迷惑行為を受けたという。また、禁止州法が施行される直前には、多くのビニール袋を盗む行為も見られた。
このような事態を受け、小売企業従業員組合は、店員に迷惑・暴力行為を働かないよう呼びかける声明を出した。ウールワースでは、客の苦情の多さを受け、さらに一週間だけ無料の使い捨てビニール袋の配布期間を延ばすことを決定。小売大手コールズsは、顧客に事情を説明するための時間を考慮し、レジ担当者を増員したという。
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