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【アメリカ】J&J、ベビーパウダーに含まれるタルクを巡る裁判で再び敗訴。約5300億円賠償命令

 医薬品世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソンは7月12日、同社製ベビーパウダーのタルクにアスベストが含まれており、卵巣がんを引き起こしたと女性22人が告訴した米ミズーリ州巡回裁判所の裁判で敗訴。陪審員は、懲罰的損害賠償として41.4億米ドル(約4,650億円)、保証的損害賠償として5.5億米ドル(約620億円)の支払いを命じた。製造物責任に関する懲罰的損害賠償の額としては全米史上トップクラスの規模で、ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価は時間外取引で1.4%下落した。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンに対するタルク訴訟では、すでに全米で約9,000件の訴訟を起こしており、ミズーリ州だけでも複数かかえる。先日もニュージャージー州上級裁判所で同様の判決が下された。今回のケースではあえて少人数の原告団にして原告の顔が見えるようにしたことで、陪審員に強く訴えられたという。これまでの裁判成績はまちまちで、タルク原料製品に関する初めの裁判は2013年サウスダコタの連邦地方裁判所で行われ、その際はジョンソン・エンド・ジョンソンの過失は認められたものの損害賠償獲得までに至らなかった。一方で賠償に至った裁判も幾つかあり、カリフォルニア州ロサンゼルス郡上級裁判所は4億1700万米ドルの損害賠償を命じている。しかし、判決後に原告が死亡したことで判決が見直しに入り、現在再審中である。

【参考】【アメリカ】J&J、ベビーパウダーに含まれるタルクを巡る裁判で敗訴。同社側は否認(2018年4月18日)

 今回の判決に関しジョンソン・エンド・ジョンソンは、控訴する構え。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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