日本たばこ産業(JT)は3月8日、カナダ子会社JTI-マクドナルドが、カナダ企業債権者調整法(CCAA)の適用をオンタリオ州上位裁判所に申請し、承認されたと発表した。CCAAは、支払不能に陥った企業が、法的に債務整理をする手続き。承認後も事業は継続できる。JTI-マクドナルドは、ケベック州控訴裁判所から3月1日、たばこ健康民事訴訟で敗訴し、17.7億カナダドル(約1,480億円)の損害賠償を命じられていた。
【参考】【カナダ】JT含むたばこ世界大手3社のカナダ子会社、1480億円の民事賠償命令。喫煙健康訴訟(2019年3月4日)
JTは今回、控訴審判決の賠償命令は、JTI-マクドナルドの支払能力を超えると言及。またCCAA適用が承認されたことで、係争中の裁判は全て停止される。但し、損害賠償を命じられた同案件については上告する意向。JTによると、JTI-マクドナルドの資本金は5.4億カナダドル。JT本体への影響については、現在精査中とのこと。
【参照ページ】当社グループのカナダ子会社による「Companies’ Creditors Arrangement Act (企業債権者調整法)」の適用申請及び承認について
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