ドラッグストア世界大手米CVSヘルスは3月19日、CVSヘルス財団を通じて、全米82大学に対し、キャンパスを電子たばこを含め全面禁煙にするための助成金総額140万米ドル(約1.5億円)を提供すると発表した。健康的なコミュニティを形成していくコミットメントの一環。アメリカがん協会やNGOのTruth Initiativeとも連携する。
82大学には、デューク大学、ダートマス大学、ハワイ大学、インディアナ州立大学、ニューハンプシャー大学、バージニア・コモンウェルス大学、ウィスコンシン大学等の地域の有名校も含まれる。アフリカ系米国人に対し歴史的に大学教育機会を提供してきた大学群「歴史的黒人大学(HBCU)」や、女子大学も入った。今回の助成金は、各キャンパスの事情を考慮しつつ、全面禁煙にしていく目的でアメリカがん協会とTruth Initiativeがアドバイスを実施してく費用に用いられる。
CVSヘルスは、健康促進イニシアチブ「Building Healthier Communities」に対し1億米ドル(約110億円)を投資しており、その中核を成すのが、若者世代に禁煙文化を醸成していくための助成プログラム「Be The First」。5年間で5,000万米ドル(約55億円)を投入する。2011年以降、喫煙している高校生は半減したが、一方で18歳から24歳までの年齢層で電子たばこの愛好家が280万人まで増えており、電子たばこは1本当たりの害は少ないものの喫煙本数は4倍にもなっている模様。2012年以降で全米大学で喫煙を決めたところは2倍の数に増えたが、依然として約5,000大学がそのような方針を定めていない。
【参照ページ】CVS Health Fights Rise In E-Cigarette Use Among Young Adults With More Than $1 Million In New Giving To Advance Tobacco-Free Policies On College Campuses
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