製薬世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソンは2月11日、子会社ヤンセンファーマが米国保健社会福祉省の生物医学先端研究開発局(BARDA)と連携を強化し、試験用の新型コロナウイルス・ワクチン・プログラムを加速化すると発表した。BARDAと二人三脚でワクチン開発・生産を進める。
今回の連携は、米連邦政府機関が法律により認められている「Other Transaction Authority(OTA)」を発動する形で実施する。OTAは、必要時に連邦機関の権限で他社との研究開発を暫定的に認めるもの。具体的な活動としては、ヤンセンファーマとBARDAの研究開発費を双方で共有することで、現在初期段階にある新型コロナウイルス・ワクチンの開発を迅速に進めていく。また、BARDAはヤンセンファーマに対し、ワクチン候補の第1段階臨調研究に資金助成する。他に有望なワクチン候補があればその臨床研究にも助成する。一方、ヤンセンファーマは、ワクチンが開発されることを見越し、生産ラインの建設を進める。また、幅広い関係機関とワクチンとなる抗ウイルス分子を発見するため、共同で同社データベースの調査に当たる。
【参考】【国際】J&J、ヤンセンファーマで新型コロナウイルス・ワクチン開発開始。HIV薬の有効性研究も(2020年2月3日)
【参照ページ】Johnson & Johnson Announces Collaboration with U.S. Department of Health & Human Services to Accelerate Development of a Potential Novel Coronavirus Vaccine
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