製薬世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソンは1月29日、グループ会社のヤンセンファーマで、新型コロナウイルスのワクチン開発を進めると発表した。抗体の発見で幅広く連携する。
【参考】【国際】WHO、武漢発生の新型コロナウイルスで緊急事態宣言。加盟国に対策強化を勧告(2020年1月31日)
【参考】【ルワンダ】J&J、ルワンダ政府にエボラウイルスのワクチン20万本無償提供。ヤンセンファーマ製(2019年12月11日)
ヤンセンファーマは、同じくWHOにより緊急事態宣言が出されているコンゴ民主共和国のエボラ出血熱で、ワクチンを開発した実績がある。同社では、特効薬を迅速に量産するための技術「AdVac」「PER.C6」を有しており、エボラ出血熱だけでなく、ジカ熱や、HIV、RSVでもワクチン候補を開発にするの役になっている。新型コロナウイルスでも同じプロセスで挑む。
またジョンソン・エンド・ジョンソンとしても、既存薬が新型コロナウイルスに効くかどうかをテストする。また中国の医学界から同社のHIV薬「PREZCOBIX」が効くかもしれないという仮説が出たため、復旦大学上海医学院や武漢大学中南医院にHIV薬「PREZCOBIX」を300箱送った。また北京の中国疾病管理予防センターにも同様に50箱送られている。PREZCOBIXは、2003年に中国で流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)にも効果があったこという評判もある。
PREZCOBIXは、数多くの国でHIV薬として認可されているが、新型コロナウイルスに対してはまだ安全性や有効性が証明されていない。そのため、迅速な追加研究が必要となっている。
【参照ページ】Johnson & Johnson Launches Multi-Pronged Response to Coronavirus Global Public Health Threat
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