米国労働統計局(The Bureau of Labor Statistics、以下BLS)の新たな統計によると、2014年7月における産業廃棄物処理業界の雇用人数は382,500人となり、最高値を記録した。これは6月と比較して1,200人(前月比0.3%)の増加となる。
廃棄物処理・リサイクル業界の業界団体、The National Waste & Recycling Associationの代表を務めるSharon H. Kneiss氏は、「BLSの統計データは業界の時期的要因だけではなく、現在の経済状況全体の改善も反映している。原材料の技術的進歩や運搬管理、新たな消費行動パターンは、引き続きこの業界における廃棄物処理方法や効率性向上、業界内のイノベーションに影響を与え続けるだろう」と述べた。
廃棄物処理業界の雇用トレンドは今年の米国全体のトレンドを反映している。米国全体では、先月は209,000人の雇用増となっており、2ヵ月連続で200,000人以上の雇用増となっている。 米国全体の失業率は6%強で停滞している一方で、7月の産業廃棄物処理業界の失業率は3.2%に止まっている。
廃棄物処理業界のカテゴリー(NAICS 562)は以下が含まれる。固形廃棄物回収、有害廃棄物回収、その他の廃棄物回収、有害廃棄物取扱並びに廃棄、固形廃棄物埋め立て、固形廃棄物コンバスターならびに焼却炉、その他の無害廃棄物取扱並びに廃棄、修復、材料回収施設、その他全ての廃棄物管理サービス。
廃棄物処理業界は産業界全体のサステナビリティを向上に向けて重要な役割を担う業界であり、更なるイノベーションが求められる業界でもある。同業界が新たに多くの雇用を生み出していることは、失業問題の観点だけではなく産業全体のサステナビリティという観点から考えても価値がある。
【参考サイト】Bureau of Labor Statistics: Economic News Release
【参考サイト】Bureau of Labor Statistics: Labor Force Statistics from the Current Population Survey
【団体サイト】National Waste & Recycling Association
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