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【アメリカ】ウェルズ・ファーゴ、クリーンテック・スタートアップ企業に1,000万米ドルを支援 2015/05/20 最新ニュース

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 米金融大手のウェルズ・ファーゴは4月9日、同社が運営するイノベーションインキュベータープログラムに参加するクリーンテック・スタートアップ企業4社を選出したと発表した。同プログラムは今後5年間で総額1000万米ドルの資金を投じて革新的な環境技術を持つスタートアップ企業の事業化を支援するもので、資金はウェルズ・ファーゴ財団、および米国立再生可能エネルギー研究所(以下、NREL)が提供している。この種の社会貢献プログラムは金融業界としては初の試みだ。

 3回あるセレクションのファーストラウンドとなった今回は、20以上の投資企業らや大学、研究機関が推薦した80社以上のクリーンテック・スタートアップ企業の中から4社が選出された。選出された4社に対しては1社につき最大で25万ドルの融資およびさらなる技術開発に向けたコンサルティングが提供される予定で、起業家らはNRELの世界最高峰の設備を利用した研究および試験的運用の支援、ウェルズ・ファーゴが抱える金融・技術の専門家からアドバイスを受けられる。

今回のプログラムへの参加が決まった4社は下記の通りだ。

  1. Energy Storage Systems:自然に豊富にある鉄の採用によりコストを最小限に抑える電池の開発
  2. LiquidCool Solutions:大規模データセンターにおける省エネ冷却技術の開発
  3. SmarterShade:大幅な省エネ、プライバシー強化、眩しさ軽減機能を備えた「スマートグラス」の開発
  4. WattStick Systems:手間のかかる電気設備を省略する電力系技術の開発

 同プログラムは、環境問題に取り組むNPOや大学に対して1億ドルを提供するというウェルズ・ファーゴの「2020 Environmental Commitment」プログラムの一環として昨年10月に開始されたもので、建物のエネルギー使用を削減するためのスケーラビリティある省エネ技術の開発支援と商業化の促進を目的としている。米国エネルギー省によれば、ビル関連のエネルギー消費量は米国全体の4割を占めており、約4130億ドルに達しているという。

 ウェルズ・ファーゴの環境推進室最高責任者を務めるMary Wenzel氏は「高まりつつある気候変動への懸念に対処するために、クリーンテクノロジーを開発する革新的な企業に投資し支援しなければならない。NREL、インキュベーターコミュニティーと手を組み、持続可能なソリューションを提供するベンチャー企業を支援できることを誇りに思っている」と語った。

 省エネ技術や再生可能エネルギーなどのクリーンテクノロジーは、気候変動の解決策としてだけではなく、投資という観点からも注目を集めている。今回選出されたスタートアップ企業4社の中から世界を変えるテクノロジーや製品が生まれることを期待したい。

【参照リリース】Wells Fargo Selects Clean Technology Startups for Innovation Incubator
【企業サイト】Wells Fargo

(※写真提供:Northfoto / Shutterstock.com

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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