米化学メーカー大手のイーストマン・ケミカルは6月4日、化学業界の持続可能なサプライチェーンを推進する国際イニシアチブのTogether for Sustainability(以下、TfS)に米国企業として初めて加盟したと発表した。
TfSはヨーロッパに本拠を置くグローバル化学企業6社のCPO(最高調達責任者)らにより2011年に設立された、持続可能な調達の推進を目的とするイニシアチブだ。会員企業の中には世界最大の化学メーカーBASFや、ドイツのヘンケル、オランダのDSMなどが含まれる。今回のイーストマン・ケミカルの加盟により、TfSの会員企業数は合計13社となった。今後、イーストマン・ケミカルはCPOを務めるMike Berry氏が同社を代表してTfSのCPO会議や総会に出席するほか、同社の社員らもTfSの活動に積極的に参加していく予定だ。
イーストマン・ケミカルは特殊化学品から汎用化学品まで幅広い製品を生産するグローバル企業で、近年では特に安全性やサステナビリティを考慮した革新的な製品、ソリューションの開発に力を入れている。現在約100か国の消費者に製品を販売しており、2014年の売上は約95億ドル、世界で15,000名以上の従業員を抱えるグローバル企業だ。
(※Together for Sustainabilityの紹介動画)
TfSへの加盟にあたり、イーストマンの上級副社長で統合サプライチェーン・地域サステナビリティ責任者を務めるGodefroy Motte氏は「サステナビリティを取り入れ、バリューチェーンに沿って他企業と連携する取り組みは、サステナビリティ推進を主導する企業にとって重要なテーマであり、イーストマンにとっての重点領域でもある。市場に変化をもたらすべく、TfSを通じて同業他社やバリューチェーン上のパートナー企業とともに活動できることを楽しみにしている」と語った。
今回のイーストマン・ケミカルによるTfS加盟は、化学業界の各社がサステナビリティの重要性を再認識し、改めて自社の方針を見直す機会となるはずだ。また、会員がヨーロッパ企業に限られていたTfSに新たに米国企業が加盟したことで、今後は化学業界の世界全体におけるサステナビリティ推進が期待される。
【参照リリース】Eastman Chemical Company Joins Together for Sustainability
【企業サイト】Eastman Chemical Company
【団体サイト】Together for Sustainability
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