カナダ公共部門会計検査強化NGOのCanadian Audit and Accountability Foundationは3月8日、第62回国連女性の地位委員会(CSW)に合わせ、ジェンダー平等に関する自主的な会計検査ガイダンス「Practice Guide to Auditing the United Nations Sustainable Development Goals: Gender Equality」を発行した。ジェンダーNGOのWomen Deliverと持続可能な開発に関する国際研究所(IISD)も作成に協力した。
同ガイドラインは、国連持続可能な開発目標(SDGs)の目標5「ジェンダー平等」を中心としつつ、SDGs全体にも資する内容となっている。ガイドラインは、コンセプト及びコンテクストと会計検査手法の2部構成。コンセプトとコンテクストでは、ジェンダー平等に関する国際社会のコミットメントのレビュー、持続可能な開発のためのジェンダー平等の重要性、2030アジェンダとジェンダー平等、SAI(各国の最高会計検査機関)がジェンダー平等に果たす役割について規定している。第2部の会計検査手法では、有益な情報を得るための質問リスト、ジェンダー平等侵害を察知する指標、会計検査手法、適切な会計検査基準等を定めた。
国連は、SDGsを進める上で最高会計検査機関(SAI)が果たす役割を重要視しており、会計検査機関が持続可能のための2030アジェンダをチェックするためのガイドライン作成が待たれていた。
【参照ページ】Stakeholders Launch Guide for Auditing Gender Equality
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